昨日は、刈谷市雁が音中学校の 学校保健委員会で講演をさせていただきました。
昨年、刈谷市の教育研究会(学校保健部会)で、ネット問題を学校保健としてどう扱うかという研修をさせていだいたのがきっかけで、ご縁をいただきました。
中学生へのお話ということで、どんな内容にしようかといろいろ考えました。
すでに、業者によるケータイ安全教室は、開催された後でしたので、私のほうでは、「デジタルコミュニケーションの落とし穴」というのを、脳機能学や心理学的な視点からみて、自分のケータイとの付き合い方に生かしてもらいたいと考えました。
保健主事の先生には、事前にさまざまな形でご配慮をいいただきました。
それだけでも本当にうれしかったのですが、学校の中に入ると、学校全から流れていく「気」の流れのすがすがしさに、心打たれました。
全校860名を超す、大規模校でありながら、おだやかで自然体を感じさせるそんな学校でした。廊下ですれ違いう先生と生徒さんとのふれあいのようすや生徒さんの素直な表情がとても印象的で、「ああ、中学校だ。いいなぁ。中学生。いいなぁ、中学校の、このエネルギー」と、素直に感激。
講演では、生徒さん+教職員+保護者 ということで、900人を超す人数でした。後ろのほうはまったく顔も見えない状態でした。
生徒さん達に、頭での理解ではなく、できるだけ、「感じ取ってほしい」という考えから、ワークやゲーム、実験をたくさん取り入れました。
20~30名のワークショップでは、全員にやっていただくワークも900人となるとかなり無理があり、そのあたりを、先生方にご協力願ってステージ上で、ゲームやワークをしていただきました。
若い先生が多く、先生がたが快く引き受けてくださり、感激しました。
そして、
●私たちのコミュニケーションの実態は、アナログの状態であっても「伝えているけど伝わっていない」ということをゲームで実感
●私たちは、視界に入っていることも認識できないもの(みえていないもの)がたくさんある。(ワークで実験)だからこそ、五感を使って相手を理解していこうとすることが、よりよいコミュニケーションにつながる
●体験が言葉になる段階で、たくさんの省略 一般化 わい曲がおきる。そのためことばのやりとりが中心となるネット上のコミュニケーションは、行き違いが多くなり、感情的になる → 掲示板やチャットでのトラブル、ブログ炎上
●人間は、空白を嫌うという脳の特性からも 意地悪なメールも見ずにいられない心理が働く。ネットいじめは、24時間、恐怖を与え続け、文字の恐怖におののく
●文字エネルギーの実験
●ネットコミュニケーションを通じて、本当は何を求めているのでしょう?
あなたは、ケータイやパソコンの小さな画面で表現される以上のもっともっとすばらしい価値と可能性を秘めた人間です。
こんな流れでお話をしました。
私は、いろいろなところで、講演やセミナーを行っていますが、どんなジャンルにおいても、伝えたい一番根底にあるものは、
「あなたは、あなたが思っている以上の存在」ということです。
さまざまな人との関係の中で、自分の価値を見失い、自分の可能性に足かせをしている子どもたちに、あらゆるアプローチで、そのことを伝えていきたいなと思っています。
雁が音中学校の先生方、生徒さん、PTAのみなさん。
すてきな機会を与えてくださって、感謝します。
ありがとうございました。
校長先生、大きくて深い愛で、生徒さんと学校そのものを見守っていらっしゃるそのあり方に、感激しました。
みなさん、本当にありがとうございました。
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そして、エネルギーを感じてさせていただいております。
大切ですね。
メディアリテラシーの基礎の一つだと思います。
でも案外されてなくて、
先端機器(危機?)への対症療法に走っている感があります。
それはそれで必要だとは思いますが・・・
自分がもう一つ感じるのは、
スピードの問題です。
情報獲得を速さで競うような経済環境がありますが、
コミュニケーションには適切な速さがあるように思います。
それを越えた情報のやり取りは、
やはり安全確保が難しくなるのでは・・・?
交通事故と同じですね。