本当のことだから―“いつかのいい日のため”の宇宙の秘密山元 加津子三五館このアイテムの詳細を見る |
この本は、先日の、私の番組「まちかど保健室」【愛知北FM放送 木曜23時】で紹介した本です。山元加津子さんという特別新学校の先生が書かれた本です。
ひろし君という子どもがいます。
彼は、学校で遠足に行くと、その風景を描きます。
でも、その絵は、まるで、ソラから俯瞰したような絵です。
ある時先生が、その絵を縮小して、地図に当てはめてみると、びっくりするくらい地図とぴったりあっています。
ゆういち君という子どもが今す。
彼は、ある時、運動場の石ころや抜いた草を平すら並べていました。ずっと下を向いてそのことに集中していました。授業がはじまってもずっとそれに取り組んでいた彼の様子を、二階から見た先生はびっくりします。彼の絵は、正方形。角度もちゃんと90度。下を向いてコツコツ並べていただけの彼が巨大な正方形を家がいていました。
あっちゃんは、ジグゾーパズルの中でも地番難しいとされる「ミルクジグゾー(絵柄がなく真っ白なジグゾー)」を、いとも簡単に完成させます。一つ一つのピースの角度や長さ、曲線を正確に読み取っているようです。
この3人の子どもたちと、ナスカの地上絵やペルーの遺跡との共通点。
地上にいながら、俯瞰した視点で物が見える。
ナスカの地上絵は、圧倒的に直線が多い。まるでものさしで引いたようにまっすぐです。しかも、平面書いたのではなく,そのラインが通っていることろは、山や谷の起伏があるところに描いてあるそうです。
そんな不可思議なところから、宇宙人が作ったという説すらあります。
しかし、この本を読むと、それはもともとは人間が持っていた能力であり、文明が進んだことにより、退化してしまったモノだったのではないかと思えてきます。
先ほど紹介した3人の子どもたちは、特別支援学校にかよっている子どもたち。
本来持っている人間の能力を、退化させることなく持っているとしたら、それが、この現代社会の中で生活するのに非常に不都合であるとすると、「障がい」ということばは必要ないのかもしれない・・・。
私たちの脳は、一つのことに集中して何かを取り組むことができるようなしくみになっています。しかし、ある子どもは、何かに集中しようとしても、たくさんの音や触覚などが、同時に感じられて、混乱してしまいます。
相手の世界で実たり聞いたり感じたりしていることは、本当にその人にしかわからないのですね。
ステキな本です。
私たちは、自分たちと違う人を、何かの一般化でくくってしまう。
そうじゃないんじゃないかな?
ペルーの遺跡の 石と石はぴったりと隙間なく積んであります。今の科学では無理だといわれています。
でも、これも、普通の人では見ることができない粒子という部分まで見えている子どもたちからすると実は何でもないこと。
そんなステキなお話がたくさん。
私たち人間が、今個々に存在することの意味を、本当に温かい視点で語ってくれています。
教師・保護者は必読。山崎門下生は別の視点で必読。
文字が存在しないインカ文明だったからこそ、すばらしい文明が栄えた。宇宙人の仕業としか思えなような」すごい技術があった・・・。人間本来の能力が発揮されていた・・というところは、意識が言語、思考であることを、深く学んだ山崎門下生なら非常に興味深いはずです。
宇宙やワンネスのことにも触れてありますが、決して、オカルトでもスピリチュアルでもなく、教育者・人間としての視点で描かれています。教育の現場で、この温かい視点があれば、子どもたちは本来の力を思う存分発揮出来ると思います。
「障がい」と見るか「天才」と見るか?
人は扱われたように、なっていく。
私の友人のお子さんは、LDといわれ、漢字が書けませんでした。でも、高校生になった今、自分でバイトをし、お金を貯めて留学するまでになりました。そんな子どもに育てるためのたくさんのヒントに興味のある方は、1月31日の講座で。
日本では、発達障がいと呼ばれる子どもたち。
イギリスに行くと「うちの子、ADHDなの」というと
「へぇ。その子はどんな才能を持った天才なんだ?」と言われる。
その子をどうみるか? 周りで接する大人たちのあり方が、その子~引き出すものを決めているのかもしれない。
私は、だれかを 私は 私を どう扱っているだろう?