HSK試験

HSK試験に臨む。私は先日のTOEICで失ったプライドを取り戻さなければならない。
「できるのか？」自問自答すれば
「無理だ。」という答えが返ってくる。
「・・・そうやって嫌なことから逃げているのね」と綾波レイに言われても、逃げるわけにもいかない。
幸い今日は良い天気で、少し早く家を出て30年ぶりに青山通りをぶらぶらと歩いて試験会場に向かう。そうだ、30年前の自分にどこまで戻れるかがカギだ。

マハルキタ×１０

リサイクルショップでセンターテーブルを買ってきた。ヤスリをかかけ、好きな色を塗り、フォームして使おうという魂胆だ。なんてエコノミーでエコロジーなのだろう・・ そんなわけでヤスリ・ニス・刷毛を買って帰るとすでにテーブルの購入価格を超えているではないか！なんだか納得がいかない。
さて、何をトチ狂ってと思われる方も多かろうが、たぶんそういう浮かれポンチな気分が「ラブ」なのだ。給料が出たらカーテンも替えよう。時代は一気にラブ＆ピースだ。
そうこうしているうちにメールが到着する。マハルキタ、マハルキタ・・・と壊れたレコードのようにリピートしている。
マハルキタ＝春が来た、と思えばすぐに夏の太陽のように萌えあがり、秋が来て・・季節が移り変わっていくものだ。

コスプレ

平日だから空いていると思ったので、北京で買ったチャイ服に身を包みお店へ出かける。気分は中国人だ！・・・ところが空いていなかったので少し恥ずかしい想いを・・「髪如雪」はさすがに歌えなかった。
来るピーナ全てがジャッキーチェンのマネをして人に襲いかかってくる。私もすっかり調子にのって・・・他のお客さんゴメンナサイ！
本人はコスプレみたいなものだから楽しい楽しい！
今度はポンチョでも着て「コンドルは飛んでいく」でも歌うか！？

４の４

ある集まりがあって赤坂のプリンスまで出かけると、そこに集まった４人が４人とも離婚して現在独身であることがわかる。イチローだって４安打はそうあるものじゃない！
後から来た人は結婚をしていないのだそうだが、独身率は相変わらず100％をキープしていた。ちなみに外国人はまりは率80％、Ｐ率60％、中率40％であった。当人達はあまり気づいていないが世間一般から見たら、どぶ川に引っかかったゴミのような存在なのだろう。要するに鼻つまみ者である。
帰ってからＰに電話すると、またおばさんが問題あるからと会っているらしい。この手の話は聞きたくもないので、電話が遠い振りをしてすぐに切った。切ったと同時に麻雀の誘いがあったので、出かけるがあえなく飛び散るはめになる。当たり前といえば当たり前の流れだ。

たらこスパゲッティ

ちょっとだけ地元で「エヴァ」を打つが、600から初めてあっという間に900まで連れて行かれてやっと当たる（レイが出てきてベルが揃うナビはずれ）が、単発で軽く飲まれた。「甘くないな！」私は、とっとと家に帰りスパゲッティを茹でることにした。
と、彼女からメールだ。「・・そういえば昨日メールなかったな？」などと想いながらも、今はアルデンテにパスタを茹でるのに全神経を集中させなければならない時だ。多くのフィリピン人が好きなグダグダのパスタを私は多くの日本人同様好きではない。6分30秒で茹で上がった1.5ミリのパスタにたらこソースをかけ、グラスに白ワインをグラスにつぎながら、先ほどのメールを読む。
「体調が悪くメールができなかった」のだそうだ。相変わらずの嘘がたらこのように口の中に広がっていった。
・・生臭い・・ワインを口に流し込むと
・・さらに生臭い！・・私のブリリアントなディナーが台無しだ。
そこで「仕事で電話やメールができないことは謝る必要はない。体調が悪いのは心配しなくてはいけない。事実を伝えなさい」と返事をした。
数分後「もうダイボージ。スイートあなたもいつも気をつけてね。マハルキタ」と返事が来た。その時にはスパゲッティを食べる気を失っていた。
追伸：後でお腹が空いたので近所のファミマでワラビ餅を買って食べた。オイチかった！

次の一歩

毎週、月曜日の夜はNHKテレビの中国語会話を見ている。（去年の後半から見ているが去年の内容の方が好きだった）７週目にして、ついて行くのがいっぱいいっぱいである。私という人間は昔から何をやってもそうだ。人より器用で要領がいいから、どんなことでもあっという間に入門クラスを卒業する。ここまでの早さで人にひけをとることはまずない。しかし、哀しいかな、ここまでなのだ。すぐに飽きてしまって努力をしなくなるからそこから先に進めず、そのうち人に追い抜かされる。そうなるとおもしろくないものだから他の道を探す・・・いつでもその繰り返しだ。
フィリピーナに飽きたからチャイニーズ？？それは違う。中国語はこのまま努力を続けるつもりだ。ゆっくりでもいいから一歩先に進むのだ。今さら何を？と笑われるかもしれないが、このままでは自分が哀しすぎるから、まだ見ぬ領域へと足を伸ばすのだ。フィリピーナとのことももう少し先に進んでみようか？！

日曜日の夜

バカが４人集まれば麻雀だが、３人で文字通り馬鹿面を下げてフィリピンパブへと出かけた。日曜日はさすがに空いていて、まったりとした時間を過ごした、途中、彼女の歌の時にぼーっとしていたらステージから「sweet！dali！」と怒鳴られた。私は娘を持たないが、もし娘がいたらちょうどこんな感じなのかもしれないなと思った。だけど、彼女は娘ではないし、ましてや日本人でもない。フィリピーナの恋人？なのだ！
「いいのか？・・・いろんな意味で・・・」

本当はやきもちやき

フィリピーナはヤキモチやきだとよくいう。中国の小姐も韓国のオムニもそうだと聞く。だとすれば日本人が例外のはずもなく、男も女も、東洋人も西洋人もみな似たりよったりに違いない。ただ表現方法がそれぞれ大きく違うだけなのだ。
実は、私もやきもちやきで、独占欲が強いのかもしれない。飲み屋の女を目で追うようことはみっともないからできないが、それは年と経験がそうさせているだけなのかもしれない。知らず知らずのうちにショックアブソーバーを働かせ、なるべく傷つかないようにしているのだけのことだ。そして、若い頃に比べたら、一端傷つくとなかなか回復力できなくなっていることも大きな理由だ。

ソファ

予定通りソファを購入する。休日のニトリはお客さんも大変多い。結局、クリーム色の2人用のものを30%オフで購入する。ふと気がつけばフィリピーナ連れのお兄ーちゃんがソファーを選んでいる。それにしてもフィリピーナはソファー好きだ。
帰る途中に古い小さな家を見た。今はあまり見ない戸建の1DKくらいのやつだ。ご飯を食べるのに台所の脇からちゃぶ台を出し、寝るときは押入れから布団を出す。テレビを見るのも客にお茶を出すのも、すべてを一部屋まかなうそんな家だ。昔はそんな家に子供が沢山いたりしたものだった。フィリピンの多くの人々の生活はきっとそれに近いものなのだろう。そんな生活をしなくなって久しい我々日本人がそこに戻ることは難しいことだろう。セブに行ったときに感じた感覚はそういうノスタルジックな感覚であった。それをエアコンの効いたタクシーの中から眺めるのが今の私には関の山なのだろう。

友人の同伴

手術後１週間の検診に通院する。日に日に具合がよくなっているのがわかる。途中で彼女からの電話が鳴る。目が悪くてメールが書けないと嘘をついているので（本当は面倒くさいだけ・・）電話に反応しないわけにはいかない！
「クヤ○○、今日同伴するだって！イカウ・・あいたいだから・・」
「オレ？病院行くの！わかる病院？ホスピタル・・」
「インガッカ！いつも心配しているだから、あとで来るか？」
・・意味がわからないので、「わかった」と答えて電話を切る、そして友人にかける。
「どうなってるんだ！今週何回行けば気が済むんだ？」
「えへへ」・・どうやら銀行に融資を断られ自棄になっているようだ。
「後で行くと思うけど９時は超えるぞ」
「そりゃ困る。もう少し早くならないか」
「無理だから！」
で、着いたのが9:40。マッコリですっかり出来上がった友人が歌なんか歌ってる。
「お願いしますよ！本当に！」

変化への対応

変化への対応という言葉は私がかつてコンビニを経営していた頃、オーナー懇親会なるものに出席すると当時いつも掲げられていたスローガンだ。勝てば官軍よろしく、その時に壇上で講演していた当時の社長は今や経営ののカリスマに持ち上げられている。そして、そのころよく比較された流通グループは、いまや産業再生機構の手の中にある。
そんなことはどうでもいい。私の言いたいのは彼女のメールの内容が劇的に変化しているということだ。対応を誤れば、産業再生機構どころかとんでもないことになる。変化に対応して勝ち続けることが、フィリピンパブのカリスマへと道を開くのだろう。立ち止まってはいけない。過去にとらわれてはいけない。成功体験が一番足かせになったりする。時に応じて適切に対応していくのだ。
・・・場当たり主義なのは、いつものことではあるが・・・

言うは易し、行うは難し

家に帰ると早速、模様替えに着手する。私の思いたった時の行動力は武田信玄に勝るとも劣らない。メジャーを片手にとりあえずリサイクルショップを２軒も回ったが、残念ながらお目当てのものはなかった。予算２万円で白もしくはベージュのラブソファーがねらいだ。
・・途中で財布を忘れたことに気がついて戻ったりもしたが・・・
とりあえず本日のお買い物は諦めて家に戻るとメールがきている。
・・あれあれ携帯も忘れていったのか！相当なマヌケだ！・・・
「なんでメールない？」・・かなりご立腹のご様子である＝すぐ電話だ！
「スウィート！いつでも君のことを考えているよ！ちょうど会いに行くところだよ！」・・私のソファーが遠のいていく・・
お店にいくとそこは二人の世界だから何人も私を止められない。気がつけばいつものようにフルーツがテーブルにかざられる！後で入ってきた友人が私のテーブルをみて呆れている。でもこれでいいのだ。私のスウィートはご機嫌でアマイアマイだし・・・
会計をすれば軽く２万は超えるだろう。２万の予算でさっきまで走り回っていた私は一体何だったのだろうか？？？恋愛はゲームが楽しいんだよ！！忘れたのか！オイ！



朝、目覚めと同時にメールが届く。
「ナミミスナキタ」「インガッ（ト）カ」「マハルキタ」3つとも一気に書いてあるのはめずらしい！

駈け引き

ふいに呼び声がした！「恋愛なんてゲームだよ」と。シミレーションだからこそ死んでも生き返るし、リセットだってできる。結婚とか生活していくことはリアルだからちょっと傷つけられても、血がドクドク出るし、お金を盗られてヘラヘラしている奴なんているわけはないじゃないか。
リアルでは死んだら二度と生き返らない。やはり、ゲームはゲームのままで楽しむべきなんだと思う。
さて、先日友人と一緒に家具屋に行ったおかげで急にソファーが欲しくなった。メジャーを取り出し、寸法を測り、レイアウトを考えるが、いかんせん狭い部屋でどうにもならない。しかし、私は衝動買いと無駄遣いの帝王だから、きっと次の休みには新しい家具（中古かもしれないが）を買いに行っていることだろう。
ということは、彼女に会っている暇もお金もないから、ゲームは中断。もしくは駈け引きの時間ということになる。今は、麻雀＞お買い物＞恋愛＞スロットという優先順かな。

GW中は

「悪銭身に付かずだね」と私が言うと、友人は「俺の金は悪銭か！」と少々ご立腹だった。このGWはよく麻雀を打った。気がつけば久しぶりに右手の中指にたこができている。そして、ついていた。昨日も４連勝で帰ろうにも帰らしてもらえず、その後３着３着で少しだけはき出させられた。そこではき出さなくても、結局、フィリピンパブではき出してしまうのだから同じといえば同じだが・・
話は変わるが最近リサイクルショップでバービー人形を買った。色が黒くてエキゾチックなファッションだったから「フィリピーナかな？」とも思ったがインドネシアーナ（そういう呼び方でいいのか？）であった。かなり古いものだが箱入りで未使用のものだった。きっと人間ならば今は見る影もないデブになっていることだろうが人形は年をとらない。
つくづく思うのだが、実はJ41の埋伏の毒が私の身体を蝕んでいる。彼女はデブではなかったが、年を重ねたフィリピーナの姿を体感したことがトラウマとなって「こいつも後○○年すれば同じようなもの・・・」という考えが頭から切り離せない。今はそれが大きな問題である。

世の中甘くない

つい３日ほど前、スロットやら麻雀やらで相当勝ったのに、もう吐き出してしまった。悪銭身につかずとはこのことだ。今では彼女に会いに行くことさえ不自由になってしまった。
そうなると不思議なもので急に会いたくなるものだ。それは恋愛感情とは出所が違うが、感覚的には同じようなものなのだ。
私は元来寂しがり屋なのだ。
特にふところが寂しくなると、心も寂しくなるのだ。フィリピンパブに集まってくる人は、多かれ少なかれ寂しがり屋である。その寂しさを紛らわそうとして余計なお金をつかい、気をやき、結果としてさらに寂しい思いをする。