「君は天使のようだね。ちょっと太っているけど」すぐにレスがくる。
「私が痩せたら大変よ!あなたのライバルが沢山になって、指名されても5分も席につけなくなっちゃうよ!それでもいいのか?」
「そうか!それは私が悪かった。」
こんな軽口が私は大好きだ。この先、どんな目にあうのか全く分からないけど今は定石通りに攻めよう。店に行き倒して、同伴して、知っている限りのタガログ語を駆使して口説く。タガログ語の歌のレパートリーもまだ20曲以上ある。
夜中にレスが来る。
「がっかりしたわ。わかってくれていると思ったのに・・」
無視しようかと思ったがカチンときたので再度レス。以下
「どうやったら分かるんだい?」
「それを私に聞かないで。貴方が判断してちょうだい」
・・・君がどう思っているかなんて考える必要もない。
分かっていることは君と一緒にいても楽しくなくなっていることだけだ。
最後に返信した。
「私は人生の楽しみ方を忘れてしまったようだ。sorry disturb you!」
人生の楽しみ方を君に教えてほしいとは思っていませんし、夜中にメールを書いたことをdisturbと言っているのでもありません。念のため。くれぐれも都合のいい間違った解釈はしないようにお願いします。
お盆休みである。仏壇に線香をあげにいく以外には特に予定もない。いろいろ迷ったが、彼女に「君は日本に仕事をしに来たのだから、恋人は必要ないだろう」という内容でメールを送った。要は面倒になっただけだが、彼女に期待しても無駄だと思ったのだ。まあ一体何を期待したんだ?と問われても何もないのだが・・
決して新しい気になる娘の出現が理由ではない。本当に彼女に期待しても無駄だと思ったのだ。だからお盆休みも仏様はお迎えに行くが、彼女を迎えに行くことはない。
「明日はスウィートデーだから」
「ああ、大丈夫だ。一緒に食事でもしよう。何時にする?」
「起きたら電話する」
そんな約束をしたのが前日の夜中だった。いつもの食事時間より早い時間の食事になると思ったから、昼ご飯を躊躇した。
4時になっても電話がならないから馬鹿らしくなりカップヌードルにお湯を注いだ。と同時に友人から電話がなり「買い物に付き合ってほしい」とのこと。5分間待ってもらい車に乗り込んだのが5時半。
乗り込んだと同時にまた電話がなる。
「起きたよ。」
「遅いから食事はできない。あとでメールする。」
メールを書きながらそれでも後でお店に顔を出そうかと思った矢先、今度は先輩から電話。
「マージャンやろうよ!」断れる訳もない。
「はい、後で行きます。」メールの内容を急遽変更する。
「また今度ね」
彼女にしてみたら「起きたら電話する」という約束どおり電話したのに何が悪いのだろうと思うかもしれないがそうではない。たとえ6時の待ち合わせでも、早くに一度電話を入れて確認すべきだし、そのときに嘘でも「待ち遠しくて眠れなかったよ」なんてセリフが出ていればすっかりいい気になって何でも許せたのだ。微妙なニュアンスの違いが近い将来の大きな亀裂となることだろう。
今日は、先日親バイ、親ッパネと立て続けに人からあがり、私をすっ飛ばした友人の誕生日である。
年を重ねても何も進歩しないことはわかっているし、相変わらず社会にも何の役もたたないけど、
とりあえず「おめでとう」と言っておこう。
「パーティー、タヨ!」
親戚の結婚式や葬式をバックれてもこれは行かねばなるまい。
しかし一抹の不安がある。
奴自身が最近引っ越したばかりで冷房のない部屋で寝ていたために非道い風邪をひいているのだ。
つまり本人不在の可能性があるということだ。
「ダイボージなのか?」
もう一つ不安がある。最初の集合場所はどこなのだ?
そして、そこで終了するのか?
・・・1/3なのか?2/3なのか?3/3は止めてくれぇ・・