花の四日市スワマエ商店街

四日市の水谷仏具店です 譚

地震の予言と宮本武蔵

2008年09月13日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
夜、娘ムコ殿から重大な情報が入った。
今夜、午前2時から4時までの間に名古屋地方を中心とした大きな地震があるという。これはフィリピンの地震を予言した人の情報だから、かなり確立が高いそうだ。
言が当たれば医者はいらん」とおっかあは笑い飛ばしていた。
笑い飛ばしながら、押入れにしまってあるヘルメットを引っ張り出してきて、枕元に置けとみんなに配りだした。
おっかあの「あんたがどうかなったら、残された私はどうなるの」とはいつものセリフだ。
イラは、ヘルメットをかぶりながら考えた。
揺れる。驚いて目を覚ます。枕もとの本箱が揺れている。確認。ヘルメットを探す。ヘルメットをかぶる。地震に恐怖を感じつつ、まずは安心する。
よく考えたら、ヘルメットをかぶる前に本箱を避ければいいのだ。
いに任せてぐっすり眠った。夜半、目が覚める「何も起きなかった、所詮、デマか」予言など当たるはずがない。そういえば9月初めにも予測した外人がいた。あれもインチキだった。
、枕もとの時計を見たら、午前1時30分だ。
予言の時刻まであと30分。間の悪い時刻に目を覚ましたものだ。
さて、眠れなくなった。
倒れてくる本箱をよける練習を数回してみる。
眠れない。
下へ行き、中村錦之助の「宮本武蔵」のDVDを観る。
内田吐夢監督。5作にわたる大作だ。「一乗寺の決闘」が一番面白い。
次々と武蔵に倒された吉岡一門。最後に子供が残る。その子供も武蔵は殺す。
悪評が京の町に広がるが、敵の大将を殺すのは当然と言い切る武蔵。
一本松の決闘シーンはモノクロとなり緊張が走る。泥田の中を這いずり回る吉岡一門と武蔵。
武蔵の武者修行も、結局は就職活動だったようだ。
前4時。地震はなかった。あたり前だ。予言が当たったらたいしたものだ。
イラの地震恐怖症は、幼少の頃にさかのぼる。
地震が起きたとき、お袋は幼いオイラとおねえちゃんを間違え、負ぶって表に飛び出した。
家の中で泣き叫ぶオイラを、表で冷たく眺める家族の風景が脳裏に焼きついている ノデアリマス。
そのときは「オボエトレヨ」と思ったのであります。
コメント (2)
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