出来上がって間もない近鉄四日市駅。この驚くべき画像を見たのは、近所のクリーニング屋さんのケースの上だった。
「先日のテレビでやってたので、思わず写真に撮っておきました」
それはモノクロではなく、生き生きとしたカラー写真だった。しかも映画だということだ。
DVDを是非観たいと思いつつ、いたずらに日が経っていた。
ところが昨日。中学校同年会の役員会で顔を合わせたS氏から“電光石火の男”の話しが出た。しかもDVDを持っているとのこと・・・。早速、お借りすることに・・・。
昭和35年5月公開の日活アクション映画“電光石火の男”は、主演が今は亡き 赤木圭一郎、そして二谷英明・浅岡ルリ子・宍戸譲が出演している。
内容は今一つ。そんなことはどうでもよい。この映画は四日市が舞台で四日市でロケーションされているのだ。
本町通りに架かる船のアーチも懐かしい。国鉄踏切あたりから撮られたのか。
諏訪新道左にスギノトーキさんの看板が見える。かかるアーチの四日市名物はのんきやさん。この左にあった。真白に砂糖のかかったぜんざい。のんきやのねずみは猫のように太いっていた・・・とか
そして1周年記念の御在所ロープウェイ。開通は昭和34年だったことになる。
相生橋では赤木圭一郎と浅岡ルリ子によるロケーションが行われた。当時のロケ現場では、大変な賑わいだったのではないだろうか。
手前に相生橋。南東に向かって撮影された。
そして、何よりのご褒美は、(新人)吉永小百合の文字が・・・
浅岡ルリ子経営の喫茶店に勤める、吉永小百合は初々しい!なんと15才!
この喫茶店は、四日市旧港に向かう高砂町に建つ。当時の高砂町はまだまだ賑わいをみせていたと思われる。
内容はいまいちだが、すごい映画だった。
※ 映画は素晴らしい!何十年も前の映像が、まるでつい先日のように目前に甦るから・・・映画は、素晴らしい!
この事務所の建物をヤクザのアジトに見立てての撮影。
噂を聞いて、昼休みに皆でゾロゾロと見物に行った。入口に○○組の看板、そしてブロック塀が立てられている。
いつの間にか昼休みが終わっても誰も学校へ戻らない。(笑)
業を煮やした先生がきつい顔つきで迎えに来たことを覚えている。
何十年と経ってからテレビで見た映画ではこのシーンは出て来なかった。相生橋の船溜まりの風景だけが記憶に残っている。
あの恐ろしい伊勢湾台風が襲ってきたのはこのロケの3週間余り後のことである。
感謝です