昨日、娘夫婦が「フジコ・ヘミング ピアノ・ソロコンサート」へ行くつもりが・・・娘婿が急な用事・・・
ラッキー!!「フジコ・ヘミング ピアノ・ソロコンサート」のチケットが私に廻ってきました。
それも、中央2階の一番前(S席 12,000円)
娘は「フジコ・ヘミングコンサート」は3~4回目??
まあ、12,000円も出しては私は行かないかも知れませんが??
死ぬまでに一度は聞いてみたかったピアノリサイタルです。
で、開演は19:00~ 早い目の夕食(娘が予約)を済ませ、シンフォニーホールへ・・・
フジコ・ヘミング1932年12月5日生まれ、本名イングリッド・フジコ・フォン・ゲオルギー=ヘミング
年齢は、82歳!!すごいパワーである。
フジコ・ヘミングの衣装はいつもフジコ独特な個性あるもので、普通のピアノ衣装ではない!!
昨日も着物を自分流に作ったもので、袖も振袖みたいに長く手首まである。
普通だと邪魔で弾きにくいと思うような衣装である。
アンコール曲も入れて、18曲ぐらいありましたが、私が知っているのは5曲ぐらい??
娘は音大を出て、今もピアノを趣味でしているため体をのりだして聞き入っていました。
私は、膝の上で曲に合わせて指を動かしてみましたが、到底その速さには追いつけない!
≪フジコ・ヘミングについて≫
東京芸術大学・国立ベルリン芸術大学を優秀な成績で卒業しましたが、生活面では母からのわずかな仕送りと奨学金で何とか凌いでいたという、大変貧しく苦しい状況が長らく続いた。と・・・
16歳の頃、中耳炎の悪化により右耳の聴力を失っていたが、ヨーロッパ時代(貧しさのため暖房が付けられず)聴力(左耳)を失うというアクシデントに見舞われチャンスを逃す。
現在、左耳は40%回復している。
私がフジコ・ヘミングを知って、一番印象深い言葉があります。
「私はミスタッチが多い。直そうとは思わない。批判する方が愚かしい」
「ぶっ壊れそうな鐘があったっていいじゃない、機械じゃないんだから」
私はその言葉を知ったとき、すごい衝撃を受けました。
でも、完璧に弾ける以上のフジコ・ヘミングのピアノだから言える言葉なんでしょうが!!
私も、残りの人生 完璧人間(完璧ではないけれど)より深みのある人間らしい人生を送りたいと思います。
最後に弾いた「ラ・カンパネラ」はフジコ・ヘミングとシンフォニーホールの観客が一つになった瞬間でした。
感動!!感動!!本当に良かったです。
死に土産がまた一つ増えました。