翌日、いよいよ薄墨桜を見に、樽見鉄道で樽見まで。
30分前にホームに行くと、既に行列ができていました。
樽見鉄道は1時間に1本くらいしか列車が運行されていないので
この薄墨桜の時期は混雑するようです。
2両編成の列車に、並んでいた人達はほとんど座れたようでした。
あとからぼつぼつと乗り込んできて、まあまあの混雑となりました。
最初は薄墨桜のある樽見駅まで乗るつもりでしたが
ひとつ前の水鳥(みどり)で降りることにしました。
地震断層観察館を見ていく事にしたのです。
断層から薄墨桜までが2キロ程の距離だったので、それくらいなら充分歩ける
と言う事になったのです。
水鳥の駅に降りると
「断層こっち」みたいな看板がありました。
そして
「断層 ここ」
根尾谷断層
地震断層観察館
垂直に断ち切られた6メートルに及ぶくい違いを見ることができます。
1891年10月28日 午前6時37分
東海地方を襲った濃尾地震で出来た断層です。
この地震で7000人もの人が亡くなりました。
地震国、日本では忘れた頃に大きな地震が起きるのですね。
今回の東日本大震災でも海底が5メートルも隆起したと言われています。
6メートルもの隆起が起きた濃尾地震は推定マグニチュー8.0と言われていますが
もしかしたら、もっと大きな地震だったのかもしれません。
震源地の根尾村はほとんど壊滅状態だったのですが
今は穏やかな農村風景となっています。
地震断層観察館を出て、薄墨桜に向かいます。
途中で、大きな桜の木がありました。
板所の彼岸桜
村指定の天然記念物の樹齢400年のエドヒガン
その昔、薄墨桜の枝からとった5本の桜のうちの一本だと言う言い伝えだそうです。
やっと薄墨桜の下の駐車場のあたりまで来ました。
能郷白山(と思われる)雪をいただいた山が見えてきました。
そして、薄墨桜
おお、これが薄墨桜か・・・
樹齢1500年とも言われる古木
継体天皇のお手植えだと言う伝説があるそうです。
つっかい棒がたくさんあります。
根っこも、若い大島桜の根を継ぎ足して大手術したそうです。
昭和になってから2回、枯死の危険があったそうですが乗り越えてきました。
薄墨桜の薄墨色とは??
どんな色の事でしょうか。
樹齢1500年の薄墨桜には近寄る事ができないので
花間近く見ることができません。
薄墨色とは、さて、どんな色なのか?
おまけ 蜂須賀桜
ここで、蜂須賀桜にお目にかかれるとは思ってもいませんでした。
江戸時代まで徳島城御殿にあった桜です。
早咲きのカンザクラ系の桜だそうです。