ズゴック氷では水の純度が問題になりそうでした。そこで純化作戦です。
まず浄水器は使わない。とりあえず水道水のみで行う。化学薬品は使わない。と言う条件です。
方法はまず蒸留がありますが、器具の問題があります。一番簡単な方法は、凍らせる事です。水が結晶化するのが氷です。その結晶化する際にきれいに行けば異物がのぞかれてゆきます。これを利用します。
まずは容器に煮沸した水をさましてから、容器に入れて凍らせます。真ん中に水が残ったあたりで型から取り出します。
これは凍らせている最中の冷凍庫の中です。ただこの後この凍らせ方は止めました。フタをして凍らせるように変えました。理由はゴミの問題と、冷風冷凍庫なのでこの開かれた水面から凍り始めるのです。
写真ではよくわからないかもしれませんが、今あいている穴は、型の底の部分です。これを溶かしてもう一度ズゴックに入れて凍らせると、多少の変化があるかもしれません。
そこで出来たのが、このズゴックです。試作に比べると頭の白い面積が減っているのですが、まだまだです。
氷の真ん中に白い気泡が立つのはよくある事ですが、この場合、写真の下から凍りはじめて全体が凍るというプロセスのようです。最初に下が凍るので空気の逃げ場所が無くなる。そこに白い固まりとなるようです。この表面の氷を未熟なうちに割って空気を逃がすようにします。
さてそうして出来たズゴックなのですが、またもや泡が均一化した感じに出来上がりました。頭の空洞は、下が完全に凍った所で、ひっくり返した際に気泡が入ってしまったようです。
二回氷を作っては溶かし作っては溶かしを繰り返して精製した水を、型に入れて凍らせました。そして底の方にフタを作ってかぶせて、直接冷風が当たらないようにしました。底は定期的に割って見ました。
するとなんと規則的な気泡が。かなりきれいです。
こうなるとなんでしょうか。深海性のズゴックでしょうか。もはや水陸両用ではない…
深海の熱水域でエビやカニを食べていると言おうか。
とにかく怪しげです。
さて次は純水でズゴックです。