盛岡は演劇の街とも言っています。ただしそれで食っている人がいない街です。その辺が寂しい所です。
盛岡には、岩手アートサポートセンターと言うNPOがあります。手前の工事をしている先の、ふるいビルの3回にあります。きょうはここの風のスタジオで公演があります。ワイヤーワークスです。
今日の天気は、寒からず温からず、夕方から急冷の勢いでしょう。
肴町長卯ビル3階です。盛岡の市民演劇の歴史はカクカクシカジカで、NPOまで出来てしまうほどの深い歴史を持っています。そしてこうして小屋をもっている次第です。
ワイヤーなのでロビーはごった返していますが、コレ、システム変更のためです。前売り入場優先で、次がご招待、そして当日券の人に入場して頂くシステムです。
これはワイヤーだけでなく、最近多くなっているシステムです。いいんだかどうかよくわかりません。
個人的には、ワイヤー見るんだったら砂かぶり席、最前列中央でしょう。ツバのしぶき浴びてなんぼのもんでしょう。TCTもそうです。
それでも良い席に座るんですよ。大体最後列から。お行儀が良すぎますよ。
いやもったいない。
それでも真ん中の席からあったまってゆく所が、ワイヤーですね。最前列は嫌だけど最後列はもっとイヤとういお客様ばかりのようです。
会場は期待でムンムンです。
はじまりました。
前説です。座長ががんばってボケています。
天才熊谷航もがんばっています。
さて元ネタは寺内貫太郎一家です。ツーかこの話しだったらこれベースに作るしか無いでしょう。ただただ過激なだけです。その上全ネタです。
前項ワイヤーワークスがゲネプロをやった、しかも完全を参照してください。
ところで寺内貫太郎一家を今やったらどうなるのでしょうか。多分つまらないものになるのではないのでしょうか。
時代が違いすぎます。
そして今過激に見えるのは、多分24世紀の家族のあり方だからです。
確信犯的に突き進む舞台に身をゆだねるしかありません。
いやしかしだ、ゲネで過集中になったせいで、ほとんど台詞以外は記憶できてしまったせいで、実は3ステ楽しめませんでした。これは困った事でした。イヤーまいったまいったです。
ところで出演者一同、芝居が終わると後頭部が痛いと言っていますが、大脳皮質は冷静なのに、その下がメチャ反応していると言う事です。困ったと言っても私も後頭部が痛いので、観客一体になった舞台だったのかと。
とにかく身体にあとで反応が出ます。ワイヤーは中毒の怖れがあります。
そして、続く。
ときたもんだ!
期待しているよ。
PS
打ち上げで座長が熱く語るのは、フツーの芝居をすると言う事だった。お客さん楽しませて、お土産もって帰ってもらうのが当たり前だろう。それがフツーで、誰だってそうだろう。バカバカしい仕掛けやら装置やら、いくらだってやったって良い、逆だ。やりたい。客驚かせる事だったら何でもやりたい。
ただその辺りシンプルに作り直した。それは古典でありそうなんだが、基本なのは間違いが無い。
これを簡単に熱く語れるのが瀬川だ。
やっぱり、いい。
こんな当たり前の事をいう座長が、瀬川でワイヤーだ。