3月の平均気温変化です。今年は暖かいと思っていたのですが、3月を取り出すとそう言った感じはありません。今年の3月は寒いです。来週から暖かくなると思うのですが桜の開花がどうなるのか、注意しています。
さてまずはSTAP細胞の件。
個人的に、この論文通りだったら世界が変わりすぎて困ると言う気持ちがありました。ベルギーの難病の子供が死を望んだ場合の安楽死法がありましたが、あの論文が正しければ、間違いなくひっくり返るわけです。一兆個の生命を巻き添えにして死ぬ権利はないわけです。自殺も今までの社会的な問題から、生命倫理に変わるわけです。臓器移植も相当難しくなると思いました。
だから追試が大切だと書いたのですが、恐ろしくムニャムヤな件になりつつありまして、なんか日本の博士課程の問題になりそうです。
で、それは正しいのです。日本の博士制度の最大の欠点は、一番最初に査読するのが直属のボスです。教授ですね。それに好かれるか好かれないかがけっこう効いてきます。
そして直属のボスだけではなく、博士号論文査読の教授も多忙です。査読に使える時間は限られています。
私はまだSTAP細胞があったらいいなと思っています。だからもう半年は猶予を与えた方がいいと思います。あともしかするとなぜか成功した例があるのかもしれません。そしてそれを研究で立証できなかったのかもしれません。
単純に、とり間違いミスかもしれません。
その上で言えば、以前日本が「これからは科学立国だ!」といって、日本の大学に博士号課程を乱立させた時代がありました。小保方さんの経歴を見るとこれは一致しています。
そして博士号を持った人たちは、思いっきりの就職難に出あうわけです。職を得るためには大言壮語何でもありでやってかないと、仕事にはならないわけです。そして失敗する事は許されないわけです。するとこういった虚偽が生まれる。そう言った土壌はあります。
とりあえず国策の大失敗。そう考えてください。これな自民党政権下での失策です。
あと実は少し考えていた所があって書かなかったのですが、思想背景に何か仏教的な何かを感じたわけです。大脳が支配する体系としてではなく、小さな生きている細胞の寄り集まりが高等生物だと言う考え方に、それを感じるわけです。
そうすると、個別の細胞は何らかの刺激さえあれば簡単に原初に戻ると言う考えになるのは、うなずけます。何らかの支配でがんじがらめになって、それ以外の機能しか持てなくなると言うのはこの考え方ではあり得ません。
それでも細胞培養の初期には、様々な培地が検討されてきましたし、それこそピペットでギリギリに押し出したものもあったと思います。それでもリセットになった、もしくは培養した細胞がガンになったと言う話しは聞かないわけです。もちろん今のようにどのような検査をすればいいのか解らない時代だったので、リセットもしくは一部リセットと言う報告はなかったのかもしれませんし、ガン化した場合失敗と捨てられて来ただけかもしれません。
STAP細胞の発見は、本当に生物学の基礎から変更を迫るものでした。ただそれが実証された世界はもの凄く息苦しい社会になると思います。その先にある、別な世界に疑いを感じていました。
次はビットコインです。マウントゴックスの破綻です。正式な書き方ではないのですがマウントゴックスと書かせて頂きます。
この事件の最大の問題は、一般社会に対してではありません。ビットコインの社会がどう考えるかです。
元々ビットコインは存在そのものがアナーキストです。そしてリバタリアンです。グループで決済取引を、コンピュータを使った、高度な暗号取引で出来ないかと言うものです。そしてその計算に掛かる費用は、作業を負担した人に支払われると言う考えです。
かなり小さいコミュニティだと思うのですが、それが大きくなって実際の現金との取引が出来るようになりました。そこで取引所が出来たのですが、現物と理想のビットコインとの間には一つだけ問題があったと考えています。
まず取引のためのハードがかなり過重になる事です。ビットコインはP to Pの技術で分散化されていますが、取引所を作ると言うことは、この処理とあわせて現物処理を一つでやらなければいけません。ここに問題があったと言う事です。P to Pの技術から現物への橋渡しが、あまりにも脆弱だったと言う事なのですが、それにしても驚くほどにハッキングされてデーターが流出しました。
ここで取引所を作るメリットを考えなければいけません。大変なら個人で出来るわけではありません。利益率が高いのならまだしも、ビットコイン取引の利益は低く抑えられています。それでもメリットがあったとすれば、データーマイニング、処理した数だけ報酬としてビットコインをえられると言う考え方があると思います。特にビットコインは今後マイニングにしても希少な貨幣になっています。よほどの労力を使わなければ掘り出せないものになっています。
そしてビットコインが暴騰してゆく課程では、過大なシステムを導入しデーターマイニングを行いつつ、現金処理のサービスを片手間にやると言う方法論が出てくると思います。特にビットコインの内部取引は分散処理で動くので、自分の所が大変になっても他所でやってくれます。そして取引が大きくなればなるほどビットコインをえられる確立が増えます。現金との取引手数料も安いにしてもそれなりには入ってきます。ビジネスモデルとしてはそう言った所なのかと思います。
ただ、ビットコインから現金、現金からビットコインの課程はマウントゴックスのソフトウエアーです。P to P技術を使っても、大アナだらけだったのが今回のハッキング、いえお金を失ったハキッキングではなくて、残されたサーバーからのハッキングでズタボロに情報が流れていて、ソースコードまで流れているわけです。
マウントゴックスの社長は天才とも言われたプログラマーです。それがなぜこんな穴だらけのプログラムを作ったのかは、謎です。どうも天才過ぎて人の言う事を一切聞かない上に、部下の書いたコードも一切信用せずにいたようです。その独裁がこの事件を生んだとも言えます。
と言う事で、かなり異常な事件です。誰だ、こいつに信用を与えた奴は。
なおビットコインそのもののコミュニティは、全く無傷だと思います。現金化しなければ問題は無いはずです。
とはいえ、日本の警察からFRBにマウントゴックスのデーターが全部手渡されたようです。暗号解析だけでも凄まじい作業になりますが、遠くないうちに全取引が解析されるでしょう。そうするとマネーロンダリングや麻薬取引に使われて来た情報があぶり出される可能性があります。それがビットコインのコミュニティにどう影響するのか、こちらが大きそうです。
マレーシア航空の事件はよくわからない方向に進んでいます。どうも機長主導のテロとなりそうです。コース変更のプログラムを入れていた事、機長のフライトシュミレーターの中に飛行コースを消去した跡など不自然な点が見られると言う事です。
そして野党のアンワル氏の遠縁で、その熱烈な支持者だったと言う事で政治的なものが取りざたされています。
ただそれにしても不思議です。政治声明が無いからです。それこそ政治的謀略かもしれません。ミステリーは更に深まったわけです。
今回の事件で、実は大変な事実が分かりました。航空機の安全と監視のための交信システム、特に位置情報を発信するシステムや、自動で出す遭難信号のシステムを手動で切る事が出来ると言うものです。普通の民間航空機ならこれらの器機は、電源が切られないようになっていなければいけません。もしもこれらの器機の電源を切ったまま、どこかの国境を越えたらアンノウン機としてミサイルで撃ち落とされても文句はいえません。もしもこの器機が突然壊れたら、もし誤操作で切ってしまったら、何が起きるのか。大変重要な器機だはずです。民間航空機ならそう言った事が無いように作られているはずです。
なのに切ることが出来ると言う事は何か隠密行動を起こせられるように、これらの航空機が出来ていると言う事です。つまりいざとなったら軍事用に転用できるようになっている、と言う事でしょう。
かろうじて最低限の電波が発信されるようになっていました。それが衛星からの受診データーで、もの凄い広域捜査になってしまいました。今インド洋で機体の残骸かもしれないものが発見されていますが、もしも機体が発見されたとしても、フライトレコーダーが発見されなければすべて何も解らないと言う事です。
さて、ネットでは面白い議論があります。中国人があれだけ乗っていれば何が起きるのか?です。彼らは離陸だろうが着陸時だろうが平気でネット接続や電話をする人たちだ。その彼らが急な方向転換やらハイジャックがあったらどうなるのか?と言う事です。きっとネットに接続して実況中継をはじめるだろう。そのために回線がパンクするかもしれないが、細く繋がる限り全員が一気にその行動に出るだろう、そう言った議論がありました。それが中国国内でもそう言った発信は確認されていないと言う事です。これも今回の事件の謎です。
考えられるストーリを考えます。機長テロ説では、上空に達した時点で機内空調をストップ、余圧を意図的に急に下げた場合です。低酸素症で乗客の意識をもうろうとさせてから、急旋回して発信器の電源を切ったと言うものでしょう。でも余圧を切ると自動的に酸素マスクが出てくるシステムです。乗客が全員酩酊していない限り、その異変で大騒ぎでしょう。機内WiFiも切っていたのでしょうか。そうするとやっぱり乗客は大騒ぎするわけで、どうしたのでしょうか。
ここを考えれば、もしかすると圧力隔壁に何かあったのでしょうか。以外と事故説もまだ生き残る事になります。