どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

さえない一日

2015-01-09 03:47:08 | 日記

 

今日は少し晴れた。日中もそれなりに暖かかった。おかげでまた氷が溶けて更に硬く凍った。

 

 

オシドリの髭が風で煽られて大変な事になっていた。そう、風が強くて体感温度は低いのだった。

 

 

ラジオはフランスの風刺雑誌襲撃事件で騒いでいた。この報道を聞いた私の感想は、なにを今更と、このド素人めが!であった。

なにを今更と言うのは、予言者(こういった言い方の方が穏当になる)の肖像を描いては行けないと言うのがある。偶像崇拝を禁止しているからだ。とはいえ2代目カリフまでは映像作品になっているからそれでもかなり緩くなって入る。そしてそれをおちょくったら当然アウトだ。

このド素人めが!というのは、国際政治の何たるかをわきまえていないからだ。911のテロでアメリカになにが起きたか。それを踏まえればこんな派手な事件は起こさなかったはずだ。ヨーロッパにはイスラムがアメリカよりいっぱいいる。その中には当たり前の市民として働いている人もいっぱいいる。その信仰を共にする仲間を危険な目に遭わせることも考えなければ行けない。そしてヨーロッパではしばらく前から右傾向が起きている。イスラム排斥運動が目の前にあるからこそ起こしたのかも知れないが、単純すぎる。少なくとも後ろに指導者はいないか、いたとしてもアルカイダ以降の小物なのだろう。

日本でも「悪魔の詩」を日本語訳した筑波大学助教授が暗殺された事件があった。これは未だ犯人が捕まっていないが、やるならここまで丁寧にやらなければ行けない。車の中に身分証明書を置きっぱなしにするとか、「アッラー・アクバル!」とか叫び回ったとかテロと言うより暴徒でしかない。

ビン・ラディン殺害以降、教養も無ければ計画性も無く深さも無い事件ばかり続いている。

 

 

日本では「悪魔の詩」事件以降、ムスリム批判がしにくくなったと言われている。これは実は逆なのだ。ムスリムを理解しなくなった故の事だ。遠ざけてしまったが故にわかりにくくなってしまった。翻訳者の五十嵐助教授はムスリムを理解していたはずだが、それでも暗殺された。これも大きい。

あとバブル期だったが、あの頃のイラン人達の生活手段の印象が悪かった。テレフォンカード押し売りとか麻薬売買(どうも本人はやっていないと言うのが面白い所だ)とか裏の世界でとにかく生き残るためにがんばっていただけなのだが、この影響は響いている。ところであの時のイラン人はどこに消えたのでしょうね。

とはいえメディアの中にコーランを全部暗記して外伝から全部と合わせて歴代のイスラム法の変化を解りやすく解説出来る日本人はいない訳で、いるかもしれないが極端な事は言わない訳で、そうなるとメディアには載らなくなります。学術書だったりすると更に取り上げられなくなります。

ただそれでいいのかと言うのが私の考えです。タブーはあります。予言者ムハンマドの肖像は歴史上存在しますが、現在では描く事も禁止されています。ここにはモスクの構造とも関わっていると思います。モスクの祭壇にはふち取りがあるだけで、白い壁があるだけです。この壁と予言者が同一視されていると考えています。だから肖像を描かれると怒る訳です。3重の構造がある訳です。壁とメッカの方向は一致しています。角度は変わってしまうが壁はメッカにおわします神との中継の予言者と同一視されて行きます。そして肖像の描かれる事の無い最後の予言者と神が同一されて行く、そう考えます。単純な偶像禁止ではないと思います。スンニ派では聖人信仰は無い事になっていますが、シーアではあったりする訳です。聖人だったら画に出来る可能性もあります。

なお面白い事にユダヤ教の神殿も、同じように神がいるはずの小部屋には何も無かったと描かれている様です。日本の神道も実は近い所があって、祭壇の撮影は禁止されています。撮影する場合は神様を一回返して、物として撮影して、もう一回神を降ろす必要がある訳で、めんどくさい訳です。ご神体はあるが、それは神ではない訳ですね。一神教と多神教でも何か考えは同じというのが、多分近代神道だからなのでしょう。

とりあえずデジタルで神は撮影出来ないと思う。だから安心して欲しいのだが。まてよ、神がハッキング能力があったら?

現世批判だったらいくらでも可能です。特にポゴ・ハラムはいくらでも叩けます。正確に言えば男を正当化させるための暴力に宗教を使うのはダメです。こういったポイントがいくらでもあります。人権とかそう言った概念も必要なく。

 

 

ただ、彼らが真面目なのは良くわかっているのだが、なんで?というのが大きすぎて困る。なぜそこまで思い詰められるのか、それが宗教だとしても解らない訳です。

天国ってそんなにいい所なのですかね。仏教だと極楽ですが、何か存在が無くなってしまう世界です。まあこんなもんだろうと思うのが日本人なのでしょうか。キリスト教のように神の戦士になれるとしても墓から復活させてもらえる可能性は無い訳で、イスラム教のように殉死したら特典いっぱいというのはどうも理解出来ない訳です。

コーラン第56章10節から24節の世界は、私には地獄にしか見えません。毎日記憶をリセットされなければ永遠の処女は無い訳です。かしずく少年は大人になってもらわないと楽しくありません。餓鬼が大人になる所が面白いんであって、餓鬼は餓鬼です。それではもの凄く従順な美少年だったらとなると、でも毎日記憶を消されなければこういった状況は無い訳だ。

せめて天使と書いて欲しい所だが、天使は我々より上級過ぎてこういった扱いには出来ないのだが。いやこの具体的な表現が後々の誤解を招いているような気がするし、そうなっているような気がする。というかそうなっている。

その前に天国で一億年でも過ごしたらどうなるんだろう。解らない。

しかしコーランの至福の楽園に到達するためにはかなり厳しいハードルがある。「昔からの者が多数で、後世の者は僅かである。」大変な話である。キリスト教の「針の穴から駱駝が通る」のは財産を捨てればいいだけの話だが、コーランは厳しい。

ということで後世の者は、その派手さ加減を競い合っているのだろうか。天国への道はわずかしかいないからだ。

 

 

ただ天国にそんなに行きたがる人たちがいっぱいいると言うのが、本質的な問題です。そしてどうもそのストッパーがいないというのが一番の問題で、サウジアラビアの王が緊急入院しただけで大騒ぎです。後継者問題を全然不透明にしているからです。下手すりゃ内乱かと言うほどに、皇族が多すぎます。

サウジアラビアの問題は2元制にあります。宗教と統治者の提携による治世です。後期ローマ帝国というか東ローマ帝国の治世でしょうか。ただバランスが崩れると非常に不味いのです。ワーハーブが原理主義の温床と言われていますし、今でも公開処刑、首を切ったり石打刑とかがある国です。バランスを崩す確率が高いと考えています。

メッカの大守たるサウジの混乱があるとすれば、全イスラムの争乱になる訳です。そこには原理主義者がいる訳です。

 

 

そういえばソニー・ピクチャーズのハッキング事件ですが、IPアドレスを残してしまったハッカーがいたと言うのが注目でした。初歩的なミスだと思うので、なんでこんな事したんだろうと思います。

焦っていたんだろうな。

 

 

えっと、イオンでは聖バレンタインデーに向けてチョコ並べまくってます。

咳をしてもひとり

シングルベルも、ぼっちニューイヤーもこなしましたが、新たな試練が立ちはだかっています。

ああ、あの巨大なチョコの壁!

 

 

今回のフランスの事件では、どの国の誰が一番最初にファトワーを出すのか注目しています。

狂人が起こした事件だとして、宗教がそれを回収出来るかどうかです。出来なかった場合には最悪の結果になるだけです。それはイスラム内外で起きるはずです。ファトワーが乱立して混乱する可能性が大きすぎると言うのが、今の所の予測です。