カルテ番号 ひ・7(11)
山の民に関する研究は決して多くない。
現在では、山窩・山家(サンカ)などと呼ばれている。
里に吸収され滅んでいく過程で、鍛冶屋や山賊の一部となった。
身体能力は里の民とは大きく異なっていた。
だが、圧倒的多数の里の民との婚姻で薄まってしまう。
一流のスポーツ選手のDNAにその片鱗をみることができる。
樋口新太郎は院長の話を聞いて、心の底が反応している事に気づいた。
「先生、私が山に魅かれてしまうのは、サンカの血のせいですね」
「それは誰にも証明できませんが、そう考えると納得できませんか?」
樋口新太郎は、そんな民族が存在していた事を知らなかった。
小説か何かで僅かに触れたかもしれないが、事実としてあるとは思っていなかった。
「失われた民族というのは世界中に沢山あります。
ですが、そのほとんどが謎のままなのです。
ましてサンカは、自分達の痕跡を残さない民族です。
里の民のように、財産ともいえる文化や文明の跡を残さないのです。
その身体で生活方法を身に着ける民族です。
滅んでしまえば、推測でしか研究できないのです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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