カルテ番号 ふ・5(9)
藤川良恵は年下の彼女に素直に告白した。
「私はヨガ教師として20年してきました。
でも最近は自分の内部で壁に突き当たってしまったと感じているの。
いいえ、ずっと以前から壁に当たっていたと思うわ。
それを認めたくなくて、ずっと誤魔化してきたのね。
それも限界だと感じているわ。
ここで私は変わらなければ、今までの人生まで失ってしまいそう」
話が重くなっていたが、二人の雰囲気は重くはなかった。
原奈緒子は普通のおしゃべりのように口を挟んだ。
「人生を失うなんて、ありえないと思います。
本人が失敗だと思っていても、たった一つのその人の人生です。
正解も不正解もないし、人生は過去も含めた現在と未来の道・・・
全て、その人だけの宝物・・・と、ある人から言われました」
藤川良恵は、その言葉を少し黙って考えていたが
「そうね。その通りね。
今までの人生は私の宝物。
そして、これからの人生も宝物。
変わっても、変われなくても、宝物なのね。
その上で、私は変わりたい」
と独り言のように言った。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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