カルテ番号 ら・1(18)
風間陽水は少し黙ってから再び話し出した。
「私は長寿族としては、まだ新参者です。
だから、私なりの自覚の分析です。
何故自分達が存在するのか?
どうやら、種の危機の為の長寿だと思っています。
いいえ、少し大きく言いすぎました。
自分のいる、出来る範囲での役目です。
危機的状況になった時、数人でもいいのです。
未来につなぐ事が、我々の役目です。
だから、良知さんの話は通じているのです。
それが私かどうかは別にしても、役目の範囲です。
通常、長寿族は群れません。
一人一人が別々の場所で暮らしています。
たまに接触する事があっても、それ以上は近づきません。
長寿族は、一目でお互いが判ってしまうのです。
それが、最近私の周りに数人が集まりました。
元々私は、私よりも120歳上の人が親しくしてくれていました。
その他に、あと2人集まり、4人になりました。
おそらく、とても珍しい事だと思います。
でも、必要だから集まったのかもしれません。
そうだとすると、どうやらこの日本に大災害が起こるからだと思います。
この4人には、その予感があります。
しかも中の一人は、予知に優れているようです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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