カルテ番号 ら・1(23)
それほど長寿でいるのなら、大災害にも関わってくれればいいのに。
風間陽水はそう思った。
自分達のような、まだ中途半端な長寿族に託さなくてもいいのに。
それに、自分達、あるいは他の長寿族を先導してくれてもいいのに。
しかし、それは浅はかな考えだとも思っている。
役目からすれば、種の存続の為の存在。
だが、存在というのは、自分達の足で進むからなのだ。
引っ張ってもらっていては、存在にならない。
優秀な誰かがいればいい事になる。
間違い、戸惑い、迷いながらも自分が主体となって関わる。
幾つもの長寿族が、個々の考えで関わる。
その多様性が種の存続に貢献するのだろう。
一つの優秀な結果だけではないのだ。
多種多様な方法、考え、歩き方があって、生物は存続する。
空海は、すでに飛び抜けてしまっている。
先導などしない位置になっているのだろう。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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