カルテ番号 る・1(2)
霊の障害による体調不良も否定しない。
だが、よく調べもしないで霊のせいにする人達は信用しない。
祖先の霊とか言われても、憶えている祖父母くらいなら判断できる。
それ以前となれば、言う人も言われる人も確かめようがない。
そこにインチキが横行する事を知っている。
イタコが遠い祖先を呼び出しても、真司には確かめようがないのだ。
そんな事を考えていたら、ルーツが気になった。
類家という苗字は青森とおそらく青森から渡った北海道にある。
それほど多くはない。
日本語で、る、から始まる言葉は少ない。
る、は外来語が元になっていると考えられる。
とすると、類家というのも、元は外人の名前からなのかもしれない。
そこまで考えて、ふと思い出した事がある。
真司が子供の頃の事だった。
かすかに憶えている祖父の言葉だった。
明るい冗談好きの祖父だった。
類家の祖先はユダヤ人だと言っていた。
祖父は今でいう、ハーフのような顔だった。
真司も彫りの深い顔だが、青森には珍しくない。
半分、外人の血が入っている、といっても違和感はない。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
HP「気の空間・氣功療法院」検索
ブログだけなら楽天「水上陽平の独善世界」検索 が読みやすい
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」 「迷説恋愛論」 「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~)