カルテ番号 れ・1(25)
美和は言った。
「生命はあきらめない、っていい言葉ですね」
院長は優しく言った。
「あきらめない、というか、生きているのが生命です。
あきらめる生命なんて、矛盾してしまいます。
常に生き続けるのが、本質であり、全てです。
それなのに、生命の器、つまり肉体ですね。
その肉体を預かっている本人があきらめてしまう。
生命は困るのです。
病だけではありませんよ。
死ぬまで生きるのが人生です。
その途中で、人生をあきらめる人が多い。
例えば、定年後を余生、などと言う。
余生なんて、生命にはありません。
最後まで現役ですし、現役以外はありません。
歩き方は変わっても、前に進むのが生命であり、人生だと思います。
辛い事、厳しい事、苦しい事も多々あります。
それでも、自分から前に進む、歩くのが生命を預かった責任者だと思います」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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