カルテ番号 れ・1(21)
美和は思った。
10秒でも、本気で自分の身体に手を当てた事があったろうか?
痛い時、そこに手を当てる事はある。
顔や足のマッサージもする。
それらは、早く良くなれ、綺麗になれ、と思ってしている。
でも、それらは気配りではない。
気配りとは、相手側に立ってする事だ。
こちらの願望ではない。
早く治れ、も、もっと綺麗になれ、も自分側の願望だ。
自分と、自分の身体。
同じだと思っていた。
思い込んでいた。
同じなら、早く治れ、なんて思わない。
もっと綺麗に、なんて思わない。
本当は違うと知っていたのだ。
深い意識では、身体は別だと知っていたのだ。
自分と自分の身体は、他人から見れば同じ。
同じだと思い込んでいたから、尊敬していなかった。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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