カルテ番号 れ・1(28)
院長の言葉は更に続いた。
「心が大切とか、精神が大切とかいいますね。
時には魂が根本とか、霊(れい)御霊(みたま)などとも言います。
肉体は仮で魂や精神が本体。
心は精神の現れたもの、などとも言います。
でも、これらは全て証明できない本質論です。
宗教界、精神界などが好んで使う土台です。
証明できませんから、その通りかもしれません。
でも、今は仮であっても、この世にいます。
この世が舞台だとすると、私達は舞台上の役者です。
本当の名前や姿でないかもしれません。
ですが、ここが宗教や精神世界の間違うところです。
舞台上で、本当は違う、などと気づいて主張するのは本末転倒です。
まぬけ、アホ、と言ってもいいでしょう。
舞台なら最後まで役者として、いい芝居をするのが本筋です。
最後まで、というのは肉体が尽きるまで、です。
魂や精神や心を優先するのは、肉体が終わってからです。
終わると、魂は本来の世界へ帰るかどうか知りませんが・・・
一応、あの世があるとしておきます。
それでも、この世で言う事ではありません。
誰も証明できませんから、インチキも横行しますし・・・」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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