ある気功師・454
女性は和子先生に何かを言っている。
だが和子先生は何語を話しているのかも解らない。
言葉はわからないが、意味は解かる。
ありがとう、なのだ。
ありがとう、以外にない。
女性は同じ言葉を何度も発していた。
すると更に変化が起こった。
痛みで恐ろしいほど苦しんいた顔が変わった。
おだやかに変化してきたのだ。
和子先生はそれを見ながら考えた。
幸せって、何だろう。
目の前の女性には何もない。
健康、お金、衣食住の充実、家族。
愛する人と愛してくれる人。
そして、未来。
あるのは身近にせまった死のみ。
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