ある気功師・453
夜中にひたすら背中をさする。
痛さのあまり眠る事さえできない、うめき声の女性。
言葉も通じず、ひたすら背中をさする。
ひたすら、の中に氣を込める。
楽になるようにと、ひたすら背中をさする。
すると、ひたすらの中で気づく事がある。
氣を込める、心を込める、命を込める。
そう意識して背中をさすると、声が変わる。
うめき声が変わってくる事に気づいた。
真夜中に二人きり。
痛さのあまりのうめき声と恐ろしい顔。
その女性の息が時たまゆっくりになる。
そして女性は、ついに和子先生の手を握った。
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