原発事故後、『原発のウソ』につづく、小出裕章先生の新書2作目は『原発はいらない』。
この書では、東電福島原発事故を受けて、これからどうなるか、人々の数々の疑問にもQ&Aの形で応えている。最終章は、「未来を担う子どものために、おとながやるべきこと」。子どもたちには何の責任もないのに被曝の危険性は大人の4倍もある。子どもたちを何とかして被爆から守らなければならない。
しかし一方、早くも始まった「原発がなくなると困る」キャンペーン。稼働していない火力、水力を動かせば原発の部分は十分に賄(まかな)える。
著者は、新エネルギー利用の議論に違和感をもっている、というのは新エネルギーにこだわりすぎると、原発はそれだけ生き延びてしまう。原発の即刻廃絶のためには、火力発電をフル稼働させることに尽きる。「たとえ電力なんか足りなくても、原発はやめるべきだ」ときっぱり。
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原発はいらない |
小出裕章(京大助教)著 | |
幻冬舎ルネッサンス |
7/19当広場に「ホット・パーティクル(Hot Particle)」の説明で登場いただいたアーニー・ガンダーセン博士(米)の動画をご覧ください。「政府は情報を制限するのでなく、放射性物質の制限を」と。
福島原発事故:黒い雨で家畜が被曝! 80km圏外へ全員退避すべき!7/19(字幕)