私がまだ20代も半ば頃のこと、片田舎のPBに勤務していた頃の事である。 受け持ち区内にあるK中学校の卒業式を約2ケ月後に控えたある日のこと、「何か変わったことは無いでしょうか。」と学校訪問をすると。 校長先生から「takaちゃんさん、卒業生の似顔絵を描いて頂けないものでしょうか。」との依頼を受けた。 卒業式の日に一人一人の生徒に額に入れて記念に送るのだと言う。(う~ん、40名も。。。) 似顔絵(鉛筆画)は、趣味で暇な時に描いていたのだが、40名近くの生徒の絵を約2ケ月程で描き上げるには、それ相当の時間の確保とと、エネルギーが必要である。 しかし、子供が喜ぶのであればと、無謀にもこれを引き受けてしまった。。。 それでも卒業式の一週間前には、何んとか滑り込みセーフで、作品が完成した。 そんなことがあって以来、持ち区内の家庭から「遺影」の制作依頼が舞い込み、勤務の合間を見つけては一体何枚描いたことだろう。 今日、この絵を描きながらそんな昔をフッと思い出した。 この絵は、あるブロガーさんの家族と、お嬢さんが声楽の指導で長年お世話になった恩師夫妻の五人を描いたものだが、記念撮影的な構図になってしまったのだが、「五人を一緒に」との制約もあったので、まあ止むを得ないか。
~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~
ルイ・アームストロング:聖者の行進