国宝松江城の大手門から天守に向かう最初の石段の右手脇に根を張って立つ『樹』、松江に住む人ならあぁ。。。あの楠の大木。。。と思い当たる節のある向きも、多いのではないだろうか。 この樹の、樹齢は定かではないのだが、羽織袴に二本差しの武士の登城を、きっと目の当たりにしてきた樹ではないかと思う。 この絵は『樹』と題して、平成22年県展に出品した作品である。 思えば平成22年と言えば大病をした明くる年の秋こと、当時は体力の回復を目標にかなりハードなウオーキングに取り組んでいた頃だから、その流れで、大作の制作に一心不乱に取り組んだのだろう。 大木は大地をその根にしっかりと捉えて、天に向かってどこまでも伸びている。
モーツァルト 決意 バイオリン協奏曲第四番ニ長調k218