タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

  ♪まぼろしの 影を慕いて雨に日に・・・♪

2014-12-09 | その他

                  (イメージ画)

今日は、日本の歌の中から私の好きな歌、「影を慕いて」を取り上げて見ま

した。

(作詞・作曲:古賀政男)

まぼろしの 影を慕いて雨に日に 月にやるせぬ 我が思い

 つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦がれつつ 忍び泣く

わびしさよ せめて傷心のなぐさめに  ギターを取りて つま弾けば

 どこまで時雨 ゆく秋ぞ 振音(とれもろ)寂し 身は悲し

君故に 永き人生(ひとよ)を霜枯れて 永遠に春見ぬ 我が運命(さだめ)

 ながろうべきか うつ蝉空蝉(うつせみ)の 儚き影よ 我が恋よ

昭和初期のどん底不況の中、将来への不安や学業の疲れ等から、困難な

状況下にあった、学生(明治大学)・古賀政男は、失恋の痛手に打ちひしが

れていた。

そんな時、友と青根温泉(宮城県)を訪れた政男は、失意のうちに自ら命を

断とうと、山中を彷徨っていました。 

彼を捜し求める友の呼び声に、ハッと我に返り自殺を思いとどまります。 

その夜は、友と共にしたたかに酔いしれ、これを機に政男は「おれは音楽

一筋に生きよう・・・」と決心して帰京する。

このときの煩悶を詠ったのが『影を慕いて』で、これが作曲家古賀政男のデ

ビュー作にして、後世に歌い継がれる名曲となったのです。

この歌は、1932年東京音大生・藤山一郎のカバー曲が大ヒットとなりまし

た。

藤山一郎は、この時まだ東京音楽学校(現東京芸大音楽学部)の学生でし

た。(出典:「名曲誕生秘話」より)

今日も良い一日を

森昌子の「影を慕いて」をどうぞ。

 

 



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは^^ (kao)
2014-12-09 15:43:57
やるせない歌詞ですね・・。
唄もそうですが、名曲、名詞だと思います。
不況はやはり人のこころを悲しくさせる、
今もかなりの不況だと思いますが、
このころはもっとだったのでしょうか。
それでも、恋はうしなっても友は残る、
素晴らしい秘話だと思います・胸に染み入る
お話を、誠に有難うございました・・・。
返信する
今の心境には、この歌合わないかな。 (takaちゃん)
2014-12-09 16:16:15
名曲が生まれるには、それ相応の時代背景や
動機があるもので、そんな隠れた秘話を知って
聴くと、また違ったイメージて、聴けるから、不思
議です。
この時代には、誰にも覚えのある失恋の痛みに
は、ひたすら耐え忍んだものですが、今はストー
カーや報復事件のある時代、「我慢する・耐える」
と言った、日本人の美徳・の一つがなくなってしま
い、悲しい限りです。
返信する
シルエットの先には、 (ゴマメのばーば)
2014-12-10 08:38:35
「イメージ画」いいですねぇ。
平山郁夫さんの『出現』を思い起こしました。
シルエットの先、群青の空間に浮かびあがってくるものは、悲しみであっても、透明なもの。
中原中也の『汚れっちまった悲しみに………』ではなく
憧れに近い静謐な“悲しみ・哀しみ”でしょうか。
いい絵、ありがとうございました。
心が安らぎました。
返信する
ゴマメのばーばさん、いらっしゃいました。 (takaちゃん)
2014-12-10 11:36:58
私も平山郁夫の群青、奥田元宋の朱ともに好きです。
特に群青は、人間の様々な心の奥底にある、想いを表す様な色彩だと思います。
お褒めいただいて、何かもう一度力を振りしぼって、再び日本画の画筆を握って見ようかなー、と言う気になりました。
返信する

コメントを投稿