タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

・・・・・映画「誰も知らない」・・・・・

2015-07-01 | その他

                      映画「誰も知らない」

昨夜、たまたま点けたテレビで、冒頭の『誰も知らない』と言う映画が始まっ

たばかりで、「少し見て見るか。」と見始めたら、これがあの是枝監督のメガ

ンによる社会派映画で、子供達の日常を追う形の構成であるが、子役達

の演技がそれぞれに素晴らしく、思わず映画の中に引き込まれていった。

この映画は、スマホで調べると、1988年に起きた「巣鴨子供置き去り事か

題材をとった実話とか。(ちなみに2004年:カンヌ国際映画祭において、

主演の柳楽優弥は、最年少で最優秀主演男優賞を受賞している)

母親の失踪後、過酷な状況の中で、幼い妹弟達の面倒を必死になってす

る、長男の姿を通じて、家族や周辺、社会のあり方を問いかけた内容とな

っている。

 母子家庭(子供4人)にある家族、母親のけい子(YoU)は、息子(明・柳楽

優弥)と共に、あるアパートに、スーツケースを抱えて引っ越して来る。

大家には「主人が長期出張中の母子2人だ」と挨拶するが、実は明以外に

子供3人がおり、スーツケースの中には次男と次女が入っており、長女京

子は人目を忍んで、こっそりとアパートにたどりつく。

 母親は、子供達に「明以外は絶対に家から出るな」と厳しく注意する。(子

供4人の母子家庭ではアパートに入居させてもらえない為)

引っ越した最初の頃は、時たま家を空ける程度がであったが、そのうち恋

人が出来、長期間子供達だけを置いて、家を不在にしがちになる。

そのうち、長男に対して「お母さんだって、幸せになる権利がある。」旨伝え

、「次はクリスマスの日に帰るから・・・」と家を出て行く。

 そんな事情で、明は学校にさえ通ったことがなく、母親は生活費を書留で

送るだけとなり、次第にそれも途絶え、明が弟妹の世話をし、兄弟だけの

「誰も知らない」過酷な生活が始まっていく。

 生活費もなく子供達だけの生活に次第に限界が来るが・・・そんな中公園

で不登校の女子中学生と知り合い、また知り合いのコンビニ店員などの協

力も得て、兄弟たちは一日一日を必死に生きのびることになるのが・・・・・

そんな中で、明の不在中、二女・ゆきがベランダから落下して死んでしま

う・・・・・・・・

カンヌ国際映画祭の審査委員長がコメントで「彼(明)の表情が一番私には

印象深かった。毎日多くの映画を見たが、最後まで印象に残ったのは彼の

顔だった」と述べている様に、映画の中で見せるその時々の表情は、まさ

に妹弟達の世話(生きのびる為の)で、背負う苦労の大きさが、映画全編に

じみ出た秀逸な演技であった。

また、母親役のYOUは、そのキャラ?通りに、自由奔放かつ子供を見捨て

ても恋人のもとに走る母親役を好演している。

ちなみに、最年少でカンヌで大賞を受けた柳楽優弥は、その後、その賞の

重み、プレッシャーに随分悩んだ様であるが、ドラマ「信長協奏曲」の織田

信行役で見せた演技(目、表情)は鬼気迫るものがあった。

改めて、カンヌ映画祭、最優秀主演男優賞に輝いただけの俳優であると思

ったものだ。

久々に考えさせられるところの多い、映画であった。

~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~

「悲しき天使」~ヴィッキー・レアンドロス

 

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは・・ (kao)
2015-07-01 15:25:40
takaさんの絵も迫真の表情です。・
ものすごい迫力・・。
非常に印象的でした。
俳優さんの演技の本質に肉薄している
ように思うのです・・・、
映画を見ていなかったので、エラそうには
掛けないのですが、takaさんの絵を拝見
しただけで演技がどのようなものかほの透けて
見えるようでした。素晴らしい演技だった
のでしょうね。私も見ればよかったです、
そんな絵でした、素晴らしい絵でした。
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「目ぢから」が、 (ゴマメのばーば)
2015-07-01 17:45:21
是枝裕和監督が大好きです。
柳楽優弥も。
映画「誰も知らない」の、柳楽優弥の演技には舌を巻いたものでした。
是枝監督の映画、『海街diary』は、少し物足りなさを感じましたが、言い映画でした。
NHK朝ドラにも出てますけど、柳楽優弥の「目ぢから」がすごい!
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これは良い映画でした、 (takaちゃん)
2015-07-01 18:45:46
本人は、受賞後「演技は分からないので、監督
さんの言われる様にやっただけ。」と、語ってい
る様ですが、役になり切れるのも、役者としての
重要な資質なのでしょうネ。
あんな悲惨な生活環境の中で、重荷をしょい込
んで日々を生きる、長男はあんな表情になるの
だろうな~と、思わせる名演でした。
機会があったらkaoさんも観たら・・・と思う次第
です。
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ば~ばさん、お久し振りです^^^ (takaちゃん)
2015-07-01 19:03:00
私も是枝監督の映画は好きです。
この映画で、柳楽優弥の演技観て、・・・目は口ほどにものを言う・・・この役者さんには、目は元より役になり切ることの出来る役者さんだと思いました。(昔、浜田光夫と云う目の演技が上手い役者さんがいました。)
先般、ば~ばさんのUPされていた『海街diary』、当地ではいま丁度上映中ですので、これも映画館で観て見たいと思っている所です。
確かに柳楽優弥の目力は凄まじいものがあります。
ば~ばさんは、映画館でいい映画を沢山見て来られたんでしょうネ。
私は近年は、余り映画館に行っていませんから、是非、是非行きたいと・・・
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Unknown (MONA)
2015-07-01 23:20:35
映画をみてみたいと思いました。
柳楽優弥は、いま朝ドラ「まれ」に出ていますよね。
存在感が違う。
持って生まれた資質でしょう。
俳優であったら誰もが羨むけれど、それを開花させる迄には大変なプレッシャーがあったのだと思います。
takaさんの絵、いいですね。
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monaさん、おはようございます! (takaちゃん)
2015-07-02 08:02:09
私もそう思います!
どの世界でも一流になるためには、本来
の資質と、壁を打ち破るたゆまない努力
が必要のようですね!
映画は大好きですが、最近、ちょっと足が
遠退いています!
また、大型のスクリーンで観たいと思って
います。
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