タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

   ~『ムジナ:アナグマ』・・・民話「高田六左衛門の夢」~

2020-06-07 | その他

松江城の森に探鳥に出掛けた際の一コマです。 思う様には「野鳥」は見付からず。。。馬洗い池(戦国時代に騎馬を洗った池)のところまで来た時のこと。。。タヌキ???  の様な姿を、確かに見た。 急いで撮った写真が こ れ!

生まれて初めて目にした、それは「アナグマ:ムジナ」でした。  振り返り、振り返り足早に遠ざかって行き、水路の穴に消えて行きました。  

穴に消えてしまった「アナグマ」の事を、思いながら出雲には、むかし昔、こんな「民話」がある事を思い出しました。

「高田六左衛門の夢」

出雲の片田舎、高田の予頃(よごろ)という所に、六左衛(ろくざえ)という名の鉄砲撃ちがいた。
六左衛は怖いもの知らずな男で、ある冬の日のこと“鬼の穴”へ行くと言い出した。 鬼の穴とは、中に鬼が住んでいると言われる深い洞窟で、この辺りの者は誰一人として近づく者はいなかった。
六左衛は女房が止めるのも聞かず、翌朝早くに鬼の穴の中に入って行った。 ところが、真っ暗な洞窟の中で、六左衛は深い穴に落ちてしまった。 すると、落ちた穴の先にかすかな明かりが見える。 六左衛が明かりに向って歩いて行くと、そこは出口だった。


洞窟から出てみれば、そこには見事な田畑が広がる村があった。 今日は村のお祭りと見えて、村のあちこちから楽しそうなお囃子が聞こえてくる。
ところが、一軒だけ家族が泣き悲しんでいる家がある。 六左衛が事情を聞けば、この村では毎年、氏神様の祭りの夜に娘を人身御供に差し出さねばならず、今年はこの家の娘がクジに当ったのだと言う。 豪胆な六左衛は、これを聞いて自分が娘の身代わりになると言い、長持の中に入った。
真夜中を過ぎた頃、果たして社の中から二匹の化け物が現れた。 六左衛はここぞとばかり、長持に開けた穴から化け物に向って鉄砲を打った。 夜が明けてみれば、社の裏手のほら穴の中には、二匹の大ムジナが息絶えている。 これが化け物の正体だったのだ。


六左衛は村の人たちから感謝され、お土産をたくさんもらって自分の村に帰った。 するとどうしたことか、村に帰ると六左衛の家が跡形も無く消えている。近くを通りかかった爺さまに話を聞けば、その爺さまの爺さまから聞いた話で、昔、ここに六左衛という鉄砲撃ちがいたと言う。


こんなことなら鬼の穴なんかに行くんじゃなかったと、六左衛は庭の片隅にある女房の墓の前で泣いた。 すると、女房が六左衛を呼ぶ声が聞こえる。 気がつけば、六左衛は囲炉裏の前でうたた寝をしていた。 そう、これまでの事は全部、六左衛がうたた寝していて、見た夢だったのだ。
このことがあってから、六左衛は「かかあの傍(そば)が一番。」と言い、その後六左衛は、鬼の穴に行くなどと言わなくなったそうだ。

 

ムジナは、この他にも民話の世界によく出て来る動物で、いずれも「人を化かす。」とあり、あまりいい印象で取り扱われてはいない様だ。 ことわざにも「同じ穴のムジナ」とは、「一見違っているように見えるが、実は同類である」と言うことの例えで、主に悪い意味で用いられることが多。  これは、ムジナやタヌキが、同じ穴を住処として利用する事に由来すると言う説もある。

何れにしても、これでは「ムジナ」に立つ瀬が無いので。。。一 言・・・とても可愛い動物で、人間が近付くと一目散に逃げました。(怖かったのかも。) 

 


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2 コメント

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Unknown (maronnoheya26)
2020-06-07 12:28:33
Takaちゃんさん、こんにちは。
アナグマ、鹿児島の家にもでましたねー。

ハクビシンとアナグマって良く間違えられるらしいんですけど、
ハクビシンは害獣で駆除対象、アナグマは保護動物って聞きました。
ハクビシンは納得いかないと思います。(笑)

可愛い写真有難うございます。😊
お話も面白かったです。
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麻乃さん、どうしていましたか? コロナにやられたのか?  (takaちゃん♪)
2020-06-07 15:03:22
それとも、アナグマの様に、得意の決め技、「アナ籠り」して居るんじゃなかろと、心配していおりました。(笑)
ご実家の方で確か、以前アナグマが出たと、言ってましたよね。 世の中、納得いかないことは、沢山あります。  狸も狐もアナグマも化かすと言いますが、今の政治家はみんなみんな、嘘と化かし合いですから。 
狸もアナグマも納得行かないと思います。(笑)    
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