先日、五ヶ山ダム試験湛水の現場視察後、「小川内の杉」に立ち寄った。10月初旬と比べるとどことなく黄色っぽい。杉が紅葉するには早すぎるし、紅葉の色とも違う。よく見ると、子供杉の幹から肘のように伸びた枝の葉の部分が特に黄色くなっていた。今年は4月以降、天候不順が続き、異常な暑さと集中豪雨と移植後の巨木にとっては過酷な環境だったに違いない。移植から半年くらいではまだ根付いてもいないだろうし、ちょっと気がかりだ。どうにか頑張ってほしいが。
※「小川内の杉」:根元が3本くっついている。手前の小さな杉が子供杉、後ろの大きい杉が夫婦杉。別名「親子杉」ともいう。
撮影日:2016年10月24日
今も樹木医によるモニタリングは行われているが
子供杉 黄色い部分が目立つ 枯れはじめているのか
こちらは今から6年前、かつての場所で撮ったもの 3本とも生き生きしている
こちらは今月6日に撮ったもの 子供杉 元気がないように見えるのは気のせい?
移植(斜面移動)に使われたコンクリート土台 予算がないため撤去はしないと(現場の方から聞いた) 8億円でも足りない?
《余談》
五ヶ山ダム貯水池の中に点在するコンクリート部分(設備施設の基礎)は、ほとんどそのままの状態で水に沈む。普通は撤去されるところも、予算の関係でそのままとなる。(現場員談)