福岡市も危なかった。五ケ山ダムと南畑ダムがある五ケ山では、今月7日の降り始めから11日までの雨量が500ミリを超えていた。そのうちの約半分244ミリが、10日2時から8時までの6時間で降っていた。この時点で、五ケ山ダムは脊振ダムからの流入量を増やすとともに、南畑ダムへの放流量を抑え、治水能力を発揮していた。ところが、10日6時頃、南畑ダムで満水位を超えたため、南畑ダムから那珂川へ一気に放流しはじめた。(五ケ山ダムについては次項で詳しく)
その頃、那珂川上流の那珂川市内の一部で浸水がはじまっていた。その時の様子をツイッターで確認したが、ダム放流量の増加と降雨量のピークが重なったことで、どこかで越水が発生したのではないだろうか。浸水範囲は限定的だったようだ。一方、那珂川下流の福岡市南区では、氾濫危険水位を超えていたが、どうにか持ちこたえていた。(その時の緊迫した動画がアップされていた)宇美川や樋井川でも氾濫危険水位を超えていたが、氾濫は起きていない。この日、博多湾の満潮時刻は午前3時。雨がピークを迎えた頃は、引き潮に向かっていた。もしも満潮時刻に重なっていたら、おそらく氾濫していただろう。紙一重のところで救われた。
ところで、高島市長は何をしていたのか?数年前、ツイッターを突然やめて、今はブログとfacebookのみ。(内容は同じ)覗いてみると、被害場所と被害状況の報告はしているが、事前に市民に避難等の呼びかけはしていない。あの日、北九州市武内市長は、ツイッターで頻繁に市民に呼びかけていた。福岡市は広報戦略室のツイッターが緊急情報を出していたが、市長は梨のつぶて。「そういうことは担当部署がやればよい」と高島市長の答えが返ってきそうだが、これで九州市長会防災部会長というから、信じられない。
撮影日:2023.7.13 大雨から3日後
那珂川沿いの公園 大雨の痕跡が生々しい
いつもより流れが速い
護岸が損壊していた
当時の様子(ぬさんのツイッターより)
死なずにすんでよかった、、
上の動画に映っている橋はこの先
氾濫危険水位超 危なかった、、
博多湾の潮位
10日、満潮は3時06分で干潮は9時03分
引き潮に助けられた、、
当日、山口にいたので冷や冷やしていたが、何事もなく無事でよかった。
《参考資料》