五ヶ山ダム視察後、小川内へ向かった。今月30日には「小川内の杉」の移植から1年になる。とはいえ、杉の寿命からしてみればほんの僅かな時間だろう。移植から1年ではまだ根付いていないだろうから、安心はできない。この日、特に変わった様子は見られなかったが、どうも樹皮に潤い(ハリ)がないように感じた。杉は水気を好むので、これからの季節は特に注意が必要だろう。
前回は井戸を掘っていたが、すでに作業は終了していた。井戸にはコンクリート蓋がかぶせてあり中の様子を窺うことはできなかったが、本当に(業者さんが言うように)きれいな水をやるために井戸を掘ったのだろか。杉のすぐそばでは絶え間なく水が流れているから心配はないと思うが、ダムをつくるためにあちこちで山を削っているから、どこで土砂崩れが起きてもおかしくはない。もしもに備えてということならば納得できるが。それはさておき、世界的にも例のない巨大杉の移植から1年。人々の関心は薄れつつあるが、まだまだ先は長い。
撮影日:2017.4.24
移植から1年 鉄枠の錆が目立つ
お~い、元気?
井戸完成
山から水を引いて
ダム湖へ流れる
かつての場所も水没
うどん屋さんがあったところも
水没した小川内地区
こちらは昨年、斜面移動終了直前の様子(2016年4月10日撮影)
もしもに備えて植えられた「小川内の杉」の子どもたち(写真中央の3本杉) すくすく育っている 後ろに山祗神社