くじゅう連山が大変なことになっている。長者原ビジターセンターの報告によると、今月6日から7日の大雨により、山の至る所で大規模な土石流が発生しているとのこと。登山道は大変危険だとして、大分県もくじゅう連山への立ち入りを控えるよう呼びかけている。
長者原ビジターセンターによると、これまでに確認されている土石流発生箇所は、三俣山西側、中岳~白口岳北東側、大船山南側、久住山南東側、扇ヶ鼻南側・西側。このうち、三俣山西側では、土石流が長者原からスガモリ越までの登山道を押し流し、中岳北東では、土石流が法華院温泉山荘キャンプ場やバンガローを直撃し、大きな被害が出ている。これら以外にも多くの土石流や土砂崩れが確認されており、入山自体がかなり危険な状態。被害は熊本地震の時を大きく上回っているとのことで、事態は深刻だ。(下地図参照)
そうした中、ようこそ九重連山の永松さんが12日、長者原から雨ヶ池ルートで坊がツルまでを検証(これもいかがなものかと思うが)、ホームページに被害状況が掲載されている。見ると、変わり果てた山の様子が映し出されていた。(10日のブログでも書いていたが)、7日5時半頃に目が覚め、国交省の防災情報を見た時、九重野上観測所(くじゅう連山麓)で1時間雨量が80ミリを超える大雨になっていたので、くじゅうのことが頭をよぎったが、まさかこれほどひどいことになっているとは、、
今、山は大量の雨水を含んでいるだろうから、少しの雨でも土砂崩れが発生する可能性がある。もし入山して事故でも起きれば、それこそ復旧の妨げになる。とにかく許可がでるまでは、入山しないようにしたい。
※下のほうに更新記事を掲載しています。
写真は、「ようこそ九重連山へ」永松さんのツイッターより
法華院温泉山荘キャンプ場 バンガローが押し流されている (山荘の人達が無事でよかった、、)
写真は、法華院温泉山荘face bookより
看板、かろうじて無事、、
野上観測所雨量(国交省 川の防災情報データより)
6日の降り始めから8日までの雨量は600ミリ近く 何が起きてもおかしくない (国交省 川の防災情報より)
登山道状況(7月13日現在、長者原ビジターセンターより)
くじゅう連山、満身創痍 ※最新の登山道状況地図はこちらをご覧下さい。
牧の戸峠から瀬の本寄りのところで土砂崩れが起きているようで、旧道路公団事務所~瀬の本高原間は通行止めになっています。さらに、地図に掲載がないところでも土砂崩れが起きている可能性があるとのこと、山は大変危険な状態です。(7.14)
《2020.7.16更新》
今朝の大分合同新聞にくじゅう連山の被害状況が掲載されている。それによると、くじゅうを管理する竹田市では、市内の50ヵ所以上の道路で被害が出ているため、まずはライフラインの復旧を優先し、登山道の復旧工事は後回しになる見通しだという。今後については全くの白紙だと。今年の紅葉は無理かもしれない。
・くじゅう連山の登山道、土砂で寸断 復旧の見通し立たず(大分合同新聞 2020.7.16)
《2020.7.17更新》
くじゅう観光ホテルの情報によると、通行止めになっていたやまなみハイウェイ(旧道路公団事務所前~瀬の本高原)は通行可能となったということです。
《2020.8.17更新》
昨日(16日)、大分合同新聞が7月豪雨から1カ月以上がたった法華院温泉山荘の今を伝えていた。それによると、山の日の前日(9日)、山荘は多くの登山客で賑わっていたという。大分県のホームページを見ると、8月6日、登山道通行止めが解除されていた。ただし、通行できないルートや危険箇所が多数あるため、悪天候の際の登山は控えてほしいとのこと。登山道の復旧作業はまだはじまっていないようなので、登山の際は十分注意する必要がありそうだ。何はともあれ、弘蔵岳久さんに笑顔が戻ったのはよかった。
※最新の登山道通行状況はこちらでご確認を。
・「この場所を守り続ける」復旧作業続く法華院温泉山荘(大分合同新聞 2020.8.16)
《詳しい被害状況などはこちらで》
・大分県HP。くじゅう連山登山道通行止めのお知らせ(7月10日)
・九重町HP。令和2年7月ふるさと納税「豪雨災害支援寄附」について(7月10日)
《関連記事》
・大分 くじゅう連山 土砂崩れで通行できない登山道相次ぐ(NHKニュース 2020.7.19)
・くじゅう主要登山道寸断 土砂災害の恐れ、立ち入り自粛を(西日本新聞 2020.7.20)