東京島 (新潮文庫) | |
桐野 夏生 | |
新潮社 |
♪「東京島」桐野夏生著 新潮文庫
本屋に平積みになっていて、とても気になってはいたが、「またドロドロ、ぐちゃぐちゃの話かなぁ~」と読みそびれていた。
でもついに好奇心に勝てず買ってしまった…。
う~ん、想像通りのぐちゃぐちゃさ。それに加えてダラダラと冗長に続く変化のない無人島生活の話。
最近の僕の読書傾向?の通り、音楽を聴くことが優先でさっぱり読み進めなかった。それに友人Aが「つまらなくて途中で読むの止めてしまった」と言っていたので、ますます遠のいてしまって…。
でも無人島暮らしの最後はどうなるのかが気になって、途中を斜め読み状態になりながら結局最後まで読んだ。
う~~ん、なるほどねぇ、こういう終わり方か…。まぁ、これもありかな。
この小説は、桐野夏生が純文学誌「新潮」に断続的に掲載されたものをまとめたものだ。だからなんかダラダラと続いた感じになったのかな。
でも桐野が何を言いたくてこの小説を書いたのか、よく分からない。最近のこの人の小説は、こういう傾向が多い。といっても、読むと後悔しそうだから、最近はあまり読んでいないけど。
今回の「東京島」は、それでも「読んで全く無駄」でもなかったから、まあいいか。
この話、近々木村多江主演の映画が公開される。木村多江かぁ~、なんかおどろおどろしいなぁ。でも、ちょっと怖いもの見たさで、覗いてみたい。(映画は昨日公開でした)