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♪「4TEEN」石田衣良著 新潮文庫





久しぶりに上質の「青春グラフィティー」ものを読んだ気がする。
主人公は、14歳で中学2年生の、ジュン・ダイ・ナオト、そしてテツロー。
この4人が織り成す、ちょっと危なっかしくて、かなり大胆で、大いに生意気な日常、の物語だ。
オジサンとしては、「おいおい大丈夫かよ!」とハラハラさせられ
「しかし最近のガキはこんなことやってんのぉ?」とビックリし
でも「お前ら、いい奴らじゃん!」と、ホロリとさせられる。
最初のうちは青臭くて、危なっかしくて、随分心配したけれど
最後には、結構オーソドックスで、まともで、意外とコンサバで、安心した。
作者自身があとがきの中で『16~17歳になってすこし背が伸びた四人から話を聞きたい』と書いている。
勿論作者と同様、少し成長した彼らの話には大いに興味がある。
でも、ひょっとしたらそれは聞かないほうが良いのかもしれないとも思う。
3年経って17歳になった彼らに、今のような瑞々しい感性が残っているだろうか。
今時の高校2年生は、早くもオトナの世界に片足を突っ込み、ドロドロした沼の中で足掻いているかもしれない。
そういう話は、この「4TEEN」の続きとしては、聞きたくないような気がする。
PS)
これも「直木賞」受賞作。
江國氏の短編に登場する、どうしようもなくくたびれた屁理屈だらけの女どもと較べて
この少年達の瑞々しさは如何ばかりであろうか!
父さんの心も洗われる・・・。
石田氏の作品には興味が在りながら、手を出していなかった。
これからはたくさん読みたいと思う。
まだ4TEENは読んでないんですが、池袋ウエストゲートパークなんて7冊、息もつかずに読みきったって感じです
で、今は、燃え尽き症候群? で、ぼちぼちかな?
次は4TEEN読む予定なんですがね~
そうなんだよね、いろいろ読みたい本はたくさんある。
だから「模倣犯」の5冊は重たい。
でも手をつけてしまったので、なるべく早く読んで、石田を読もう!