昨年の初夏より隣町の山の中に畑を借り、
週1または2週に1度通ってきました。
その経験から得た生の感想は、
1.保湿性の乏しい畑には、種を蒔くよりも
育てた苗を植えるほうがよい。
2.クモやバッタなど地表の生態系の復活は早いが、
多層の土壌構造や団粒化に基づいた地中の生態系の
再生には、より時間を要する。
3.現代農法は土を生かさない砂漠農法であり、
微生物の協力なく、化学肥料で太らせる一時的なプロジェクト。
土けむりの公害も生む。
4.畑には日蔭をもたらす樹木が必要で、
それが草の海を抑えること。
ともあれ、自然から多くのことを学ばせていただいています。
今年試してみるのは、借りた畑に木を植えるのは難しいため、
日蔭を生むために、笹のやぐらをいくつか組んでみること。
葉のついた笹を
3本、三角錘のように立てたら、
今度はその真下から外へ広がるようにさらに3本立てて
はじめの支柱に結びつける。これでやぐらができて、
半日蔭がイネ科の雑草を抑える。
野菜は基本葉が広く光合成効率がよいため、
やぐらの周りでもちゃんと育つだろう。
毎日の水やりや草刈りができないため、
種まきではなくやぐらの元に苗を植えるやり方。
植える場所の周りは軽く堀をほり、その土を畝にする。
堀には落ち葉や野菜くずや糠などの有機物を浅く埋めておく。
来月はじめには、春まきの種を「野口のタネ」から買う予定。
ポットに蒔くが、土は畑と同じものをふるいにかける。
植え替えたときに土質が違いすぎるとよくないので。
笹のやぐらが、制草にどれだけ効果的か実証がたのしみなのと
同時に、笹がただの日よけにとどまらず、野菜自身の支柱に
生かせるように、植える位置ややぐらの形を
検討していきたい。
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