殺 サツ・サイ・セツ・ころす 殳部
解字 金文は種類が多く十字余りあるがそのひとつ。手に道具をもち獣のようなものを打つ形で、獣の先の点は出血を表しているという説もある。打ち殺す意。ところが篆文はすっかり形が変わり「乂(刈る)+朮(もちあわ)+殳(打つ)」になり。金文の獣らしき形が、もちあわを刈る形になった。旧字は朮(もちあわ)を引き継ぎ、殺となったが、新字体は朮の点がとれて木に変化した殺となった。
意味 (Ⅰ)サツ・セツの発音:①ころす(殺す)。あやめる。「殺生セッショウ」(生きものを殺すこと)「射殺シャサツ」(射ち殺す) ②なくす。ほろぼす。「抹殺マッサツ」(完全に消し去る) ③程度がはなはだしい。「殺到サットウ」「忙殺ボウサツ」
(Ⅱ)サイの発音:そぐ(殺ぐ)。へらす。「相殺ソウサイ」(互いに差し引く)「減殺ゲンサイ」(減らしてそぐ。少なくする)
イメージ
「ころす」(殺・弑)
「サツの音」(刹)
音の変化 サツ:殺・刹 シ:弑
ころす
弑 シ・シイ 弋部
解字 「杀(=殺の略体。ころす)+式(順序)」の会意形声。式には、順序・だんどりの意があり、弑は、目上の相手を殺して順序を変えること。音符は「式シキ」であるが、参考のため重出した。
意味 (1)シイする。臣が君主を、子が親を殺すこと。「弑逆シギャク・シイギャク」(=弑虐シギャク・シイギャク) (2)ころす。
サツの音
刹 サツ・セツ 刂部
解字 「刂(かたな)+杀(=殺。ころす)」の会意形声。刂(刀)で殺す意で殺の異体字。しかし、仏典の漢訳に専用され、寺の意や仏教用語の漢訳語に使われる。
意味 (1)寺・寺院・塔。「名刹メイサツ」(名高い寺)「古刹コサツ」 (2)さまざまな仏教用語に用いられる。「刹那セツナ」(非常に短期間の)「羅刹天ラセツテン」(仏教の十二天に属する西南の護法善神)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 金文は種類が多く十字余りあるがそのひとつ。手に道具をもち獣のようなものを打つ形で、獣の先の点は出血を表しているという説もある。打ち殺す意。ところが篆文はすっかり形が変わり「乂(刈る)+朮(もちあわ)+殳(打つ)」になり。金文の獣らしき形が、もちあわを刈る形になった。旧字は朮(もちあわ)を引き継ぎ、殺となったが、新字体は朮の点がとれて木に変化した殺となった。
意味 (Ⅰ)サツ・セツの発音:①ころす(殺す)。あやめる。「殺生セッショウ」(生きものを殺すこと)「射殺シャサツ」(射ち殺す) ②なくす。ほろぼす。「抹殺マッサツ」(完全に消し去る) ③程度がはなはだしい。「殺到サットウ」「忙殺ボウサツ」
(Ⅱ)サイの発音:そぐ(殺ぐ)。へらす。「相殺ソウサイ」(互いに差し引く)「減殺ゲンサイ」(減らしてそぐ。少なくする)
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「ころす」(殺・弑)
「サツの音」(刹)
音の変化 サツ:殺・刹 シ:弑
ころす
弑 シ・シイ 弋部
解字 「杀(=殺の略体。ころす)+式(順序)」の会意形声。式には、順序・だんどりの意があり、弑は、目上の相手を殺して順序を変えること。音符は「式シキ」であるが、参考のため重出した。
意味 (1)シイする。臣が君主を、子が親を殺すこと。「弑逆シギャク・シイギャク」(=弑虐シギャク・シイギャク) (2)ころす。
サツの音
刹 サツ・セツ 刂部
解字 「刂(かたな)+杀(=殺。ころす)」の会意形声。刂(刀)で殺す意で殺の異体字。しかし、仏典の漢訳に専用され、寺の意や仏教用語の漢訳語に使われる。
意味 (1)寺・寺院・塔。「名刹メイサツ」(名高い寺)「古刹コサツ」 (2)さまざまな仏教用語に用いられる。「刹那セツナ」(非常に短期間の)「羅刹天ラセツテン」(仏教の十二天に属する西南の護法善神)
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