ヒ ヒ・さじ ヒ部
解字 甲骨文字は、手を曲げている人の側面形。甲骨文では二世代以上前の女性祖先の意味で使われている。女性の何らかの仕草を表したと思われる[甲骨文字辞典]。何の仕草かは不明(手を合わせて拝む姿かもしれない)。金文で同じ発音の「さじ」の意に仮借カシャ(当て字)された。のち、女性祖先の意は女をつけた「女ヒ=妣」に分化した。また、さじや杓子は食べ物をすくったり、とりわけることから、食事に使う小刀もさすようになり、のち「ヒ首あいくち」の意となった。
意味 (1)さじ(ヒ)。匙とも書く。しゃもじ。「ヒ箸ヒチョ」(さじとはし) (2)あいくち。短刀、また短剣。「ヒ首ヒシュ・あいくち」(鍔つばがなく柄口と鞘さや口がぴったり合うようにできた短刀。両方の口が合うことから、あいくちと言う)
イメージ
「さじ」(ヒ・匙)
原義である「女性祖先・女性」(妣・牝)
「ヒの発音」(匂)
音の変化 ヒ:ヒ・妣 ヒン:牝 シ:匙 におう:匂
さじ
匙 シ・さじ ヒ部
解字 「ヒ(さじ)+是シ(さじ)」の会意形声。是は、さじを表した象形文字であるが、仮借カシャ(当て字)され「ただしい・これ・この」の意に使われる。本来のさじの意を表すために匕(さじ)と組み合わせた匙の字が作られた。(匙シの音符は是シとなる。参考のため重出した)
意味 さじ(匙)。液体や粉末をすくいとる道具。スプーン。「茶匙ちゃさじ」「小匙こさじ」「匙加減さじかげん」(薬を調合する際の加減。状況に応じた手加減)
女性祖先・女性
妣[女ヒ] ヒ 女部
解字 甲骨文字は腕を曲げている人の側面形。甲骨文では二世代以上前の女性祖先の意味で使われている[甲骨文字辞典]。金文第2字で女がついた「女+ヒ」の字があらわれ女性祖先の意味をはっきりさせた。篆文から、死去した母親の意となり、ヒが同音の比になった「妣」となり現在につづく。
意味 なきはは(亡き母)。はは。「先妣センピ」(亡き母)⇔先考センコウ(亡き父)。「考妣コウヒ」(亡き父と母)「祖妣ソヒ」(亡くなった母と先祖)
牝 ヒン・めす・め 牛部
解字 「牛(うし)+ヒ(女性)」の会意形声。メスの牛の意。甲骨文字からある字。ヒは女性祖先の意であり、これに牛をつけて牛のメスを表した。甲骨文では羊や豕ぶたにヒをつけた字があり、それぞれの動物のメスの意を表した。のち、牛のメスである牝が、動物のメスを表す字となった。
意味 めす(牝)。⇔牡ボ(おす)。鳥獣のめす。「牝馬ヒンバ」(めすの馬)「牝鶏ヒンケイ」(めすのニワトリ)「牝牡ヒンボ」(動物のメスとオス)
ヒの発音
匂 <国字> におう 勹部
解字 匀キンを書き変えた国字。匀は韵インの原字で、調子のそろったよい響きのこと。匂は二の代わりに「ニホヒ」のヒを入れ、よい香りの意とした。平安時代中期ころから用いられた[大修館漢語新辞典]。
意味 におう(匂う)。におい。よい香りがする。「匂い香においが」「匂袋においぶくろ」
参考 いやなにおい「臭シュウ」に対して、いいにおいの意に用いる。
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨文字は、手を曲げている人の側面形。甲骨文では二世代以上前の女性祖先の意味で使われている。女性の何らかの仕草を表したと思われる[甲骨文字辞典]。何の仕草かは不明(手を合わせて拝む姿かもしれない)。金文で同じ発音の「さじ」の意に仮借カシャ(当て字)された。のち、女性祖先の意は女をつけた「女ヒ=妣」に分化した。また、さじや杓子は食べ物をすくったり、とりわけることから、食事に使う小刀もさすようになり、のち「ヒ首あいくち」の意となった。
意味 (1)さじ(ヒ)。匙とも書く。しゃもじ。「ヒ箸ヒチョ」(さじとはし) (2)あいくち。短刀、また短剣。「ヒ首ヒシュ・あいくち」(鍔つばがなく柄口と鞘さや口がぴったり合うようにできた短刀。両方の口が合うことから、あいくちと言う)
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「さじ」(ヒ・匙)
原義である「女性祖先・女性」(妣・牝)
「ヒの発音」(匂)
音の変化 ヒ:ヒ・妣 ヒン:牝 シ:匙 におう:匂
さじ
匙 シ・さじ ヒ部
解字 「ヒ(さじ)+是シ(さじ)」の会意形声。是は、さじを表した象形文字であるが、仮借カシャ(当て字)され「ただしい・これ・この」の意に使われる。本来のさじの意を表すために匕(さじ)と組み合わせた匙の字が作られた。(匙シの音符は是シとなる。参考のため重出した)
意味 さじ(匙)。液体や粉末をすくいとる道具。スプーン。「茶匙ちゃさじ」「小匙こさじ」「匙加減さじかげん」(薬を調合する際の加減。状況に応じた手加減)
女性祖先・女性
妣[女ヒ] ヒ 女部
解字 甲骨文字は腕を曲げている人の側面形。甲骨文では二世代以上前の女性祖先の意味で使われている[甲骨文字辞典]。金文第2字で女がついた「女+ヒ」の字があらわれ女性祖先の意味をはっきりさせた。篆文から、死去した母親の意となり、ヒが同音の比になった「妣」となり現在につづく。
意味 なきはは(亡き母)。はは。「先妣センピ」(亡き母)⇔先考センコウ(亡き父)。「考妣コウヒ」(亡き父と母)「祖妣ソヒ」(亡くなった母と先祖)
牝 ヒン・めす・め 牛部
解字 「牛(うし)+ヒ(女性)」の会意形声。メスの牛の意。甲骨文字からある字。ヒは女性祖先の意であり、これに牛をつけて牛のメスを表した。甲骨文では羊や豕ぶたにヒをつけた字があり、それぞれの動物のメスの意を表した。のち、牛のメスである牝が、動物のメスを表す字となった。
意味 めす(牝)。⇔牡ボ(おす)。鳥獣のめす。「牝馬ヒンバ」(めすの馬)「牝鶏ヒンケイ」(めすのニワトリ)「牝牡ヒンボ」(動物のメスとオス)
ヒの発音
匂 <国字> におう 勹部
解字 匀キンを書き変えた国字。匀は韵インの原字で、調子のそろったよい響きのこと。匂は二の代わりに「ニホヒ」のヒを入れ、よい香りの意とした。平安時代中期ころから用いられた[大修館漢語新辞典]。
意味 におう(匂う)。におい。よい香りがする。「匂い香においが」「匂袋においぶくろ」
参考 いやなにおい「臭シュウ」に対して、いいにおいの意に用いる。
<紫色は常用漢字>
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