いま桜が満開。桜のもとの字、ユスラウメの写真を通販の苗木サイトで見つけました。
賏 エイ・ヨウ 貝部
解字 「貝(かい)+貝(かい)」の会意形声。貝をつなげた形で、首飾りを表す。
意味 くびかざり
イメージ
「くびかざり」(賏・嬰・桜・瓔・纓)
「あかご(嬰)」(鸚)
「ヨウ・オウの音」(罌・嚶)
音の変化 エイ:賏・嬰・纓 オウ:桜・鸚・罌・嚶 ヨウ:瓔
くびかざり
嬰 エイ 女部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/39/ed6406f4f314f3d8c8662c106caba327.jpg)
解字 「女(おんな)+賏エイ(首飾り)」の会意形声。賏は貝をつなげた呪具の首飾り。これを新生児の女児の首にかけて魔除けの呪いとしたので、乳のみごの意味になる。
意味 (1)みどりご。乳のみご。「嬰児エイジ・みどりご」(2)くびかざり。(3)(嬰児が抱かれるさまから)動かない。消極的。「退嬰タイエイ」(退いて消極的。積極的な意気込みがない。⇔進取)「退嬰的な時代精神」(4)めぐる。めぐらす。
桜[櫻] オウ・さくら 木部
解字 旧字は櫻で「木(き)+嬰(=賏。首飾り)」の会意形声。首飾りのようにつらなって丸い実がなるユスラウメ。日本では花と実が似ているサクラの意で使われる。新字体で賏⇒ツに変化した桜になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/10/1d907bee111866c2c4407f435618b8f0.jpg)
首飾りのようなユスラウメの実・右下は花(苗木の通販サイトから)
意味 (1)ゆすらうめ(桜桃・梅桃)。バラ科の落葉低木。「朱桜シュオウ」 (2)[国]さくら(桜)。バラ科サクラ属の落葉樹。堤・公園・庭などに植えられ、春に一斉に咲く淡紅色の花は国花。「桜花オウカ」「観桜カンオウ」
瓔 ヨウ・エイ 王部
解字 「王(たま)+嬰(=賏。首飾り)」の会意形声。玉をつないだ首飾り。
意味 玉をつないだ首飾り。「瓔珞ヨウラク」(宝石を連ねて仏像の頭・首・胸などを飾るもの。瓔も珞も玉をつないだ首飾り、また、瓔珞は寺院や仏壇、天蓋などの荘厳具として用いられることがある)
纓 エイ 糸部
解字 「糸(ひも)+嬰(=賏。首飾り)」の会意形声。首飾りのように首にかけて垂らす飾りひも。転じて、首の上部で結ぶ冠のひもをいう。日本では、冠の後ろに垂らす帯状の付属具(巾子)をいう。
立纓リュウエイの冠を付けた男雛
意味 (1)かざりひも。 (2)冠のひも。「冠纓カンエイ」(冠のひも)「纓紳エイシン」(冠のひもと大帯。貴族や高官) (3)[国]冠の後ろに垂らす付属具。「立纓リュウエイ」(冠の後ろの纓が立っているもの。江戸以降、天皇が使用した)「立纓リュウエイの冠」「垂纓スイエイ」(纓が垂れた冠。文官が使用した)
あかご
鸚 オウ・イン 鳥部
解字 「鳥(とり)+嬰(あかご)」の会意形声。嬰児が母親の言葉をまねるように人の言葉をまねる鳥。
意味 鸚鵡オウムに使われる字。「鸚鵡オウム」(オウム科の鳥。人の言葉や他の動物の鳴き声をよくまねる)「鸚鵡返し」(言われた言葉をそのまま言い返す)「鸚鵡貝オウムがい」(オウムのくちばしに似た貝)「鸚哥インコ」(オウムと似た鳥。インは唐音)
ヨウ・オウの音
罌 オウ・ヨウ 缶部
解字 「缶(かめ)+賏(ヨウ・オウの音)」ヨウ・オウという発音のかめ。
罌粟の花と果実(ケシ坊主)検索サイトの画像から(原サイトなし)
意味 かめ(罌)。もたい。腹が大きく口のつぼんだかめ。「罌粟オウゾク・けし」(ケシ科の二年草。五月ごろ開花し花弁が落ちた果実の乳液からアヘンをとる。実がかめの形をしているので罌オウ、果実のなかに粟あわのように小さい種子があるので、併せて罌粟オウゾクという。=芥子けし)
嚶 オウ・なく 口部
解字 「口(くち)+嬰(オウの音)」の形成。口からオウという声を出すこと。「嚶鳴オウメイ」という語で鳥の鳴く声に用いられる。嬰エイに櫻オウの音がある。
意味 なく(嚶く)。鳥が声を合わせて鳴くさま。鳥が鳴き声を交わすさま。「嚶鳴オウメイ」(①鳥がたがいにさえずり合う。②友人がむつまじくかたり合う)「嚶鳴社オウメイシャ」(明治初期の政治結社。自由民権運動に参加したが、1982年政府の命令により解散)「嚶嚶オウオウ」(鳥が声を合わせて鳴く)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
賏 エイ・ヨウ 貝部
解字 「貝(かい)+貝(かい)」の会意形声。貝をつなげた形で、首飾りを表す。
意味 くびかざり
イメージ
「くびかざり」(賏・嬰・桜・瓔・纓)
「あかご(嬰)」(鸚)
「ヨウ・オウの音」(罌・嚶)
音の変化 エイ:賏・嬰・纓 オウ:桜・鸚・罌・嚶 ヨウ:瓔
くびかざり
嬰 エイ 女部
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解字 「女(おんな)+賏エイ(首飾り)」の会意形声。賏は貝をつなげた呪具の首飾り。これを新生児の女児の首にかけて魔除けの呪いとしたので、乳のみごの意味になる。
意味 (1)みどりご。乳のみご。「嬰児エイジ・みどりご」(2)くびかざり。(3)(嬰児が抱かれるさまから)動かない。消極的。「退嬰タイエイ」(退いて消極的。積極的な意気込みがない。⇔進取)「退嬰的な時代精神」(4)めぐる。めぐらす。
桜[櫻] オウ・さくら 木部
解字 旧字は櫻で「木(き)+嬰(=賏。首飾り)」の会意形声。首飾りのようにつらなって丸い実がなるユスラウメ。日本では花と実が似ているサクラの意で使われる。新字体で賏⇒ツに変化した桜になる。
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首飾りのようなユスラウメの実・右下は花(苗木の通販サイトから)
意味 (1)ゆすらうめ(桜桃・梅桃)。バラ科の落葉低木。「朱桜シュオウ」 (2)[国]さくら(桜)。バラ科サクラ属の落葉樹。堤・公園・庭などに植えられ、春に一斉に咲く淡紅色の花は国花。「桜花オウカ」「観桜カンオウ」
瓔 ヨウ・エイ 王部
解字 「王(たま)+嬰(=賏。首飾り)」の会意形声。玉をつないだ首飾り。
意味 玉をつないだ首飾り。「瓔珞ヨウラク」(宝石を連ねて仏像の頭・首・胸などを飾るもの。瓔も珞も玉をつないだ首飾り、また、瓔珞は寺院や仏壇、天蓋などの荘厳具として用いられることがある)
纓 エイ 糸部
解字 「糸(ひも)+嬰(=賏。首飾り)」の会意形声。首飾りのように首にかけて垂らす飾りひも。転じて、首の上部で結ぶ冠のひもをいう。日本では、冠の後ろに垂らす帯状の付属具(巾子)をいう。
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意味 (1)かざりひも。 (2)冠のひも。「冠纓カンエイ」(冠のひも)「纓紳エイシン」(冠のひもと大帯。貴族や高官) (3)[国]冠の後ろに垂らす付属具。「立纓リュウエイ」(冠の後ろの纓が立っているもの。江戸以降、天皇が使用した)「立纓リュウエイの冠」「垂纓スイエイ」(纓が垂れた冠。文官が使用した)
あかご
鸚 オウ・イン 鳥部
解字 「鳥(とり)+嬰(あかご)」の会意形声。嬰児が母親の言葉をまねるように人の言葉をまねる鳥。
意味 鸚鵡オウムに使われる字。「鸚鵡オウム」(オウム科の鳥。人の言葉や他の動物の鳴き声をよくまねる)「鸚鵡返し」(言われた言葉をそのまま言い返す)「鸚鵡貝オウムがい」(オウムのくちばしに似た貝)「鸚哥インコ」(オウムと似た鳥。インは唐音)
ヨウ・オウの音
罌 オウ・ヨウ 缶部
解字 「缶(かめ)+賏(ヨウ・オウの音)」ヨウ・オウという発音のかめ。
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罌粟の花と果実(ケシ坊主)検索サイトの画像から(原サイトなし)
意味 かめ(罌)。もたい。腹が大きく口のつぼんだかめ。「罌粟オウゾク・けし」(ケシ科の二年草。五月ごろ開花し花弁が落ちた果実の乳液からアヘンをとる。実がかめの形をしているので罌オウ、果実のなかに粟あわのように小さい種子があるので、併せて罌粟オウゾクという。=芥子けし)
嚶 オウ・なく 口部
解字 「口(くち)+嬰(オウの音)」の形成。口からオウという声を出すこと。「嚶鳴オウメイ」という語で鳥の鳴く声に用いられる。嬰エイに櫻オウの音がある。
意味 なく(嚶く)。鳥が声を合わせて鳴くさま。鳥が鳴き声を交わすさま。「嚶鳴オウメイ」(①鳥がたがいにさえずり合う。②友人がむつまじくかたり合う)「嚶鳴社オウメイシャ」(明治初期の政治結社。自由民権運動に参加したが、1982年政府の命令により解散)「嚶嚶オウオウ」(鳥が声を合わせて鳴く)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。