祭 サイ・まつる・まつり 示部 jì・zhài
解字 金文は「月(肉)+示(祭壇)+又(て)」の会意で、肉を示(祭壇)の上に又(て)で供える形。篆文は「示(祭壇)の上に肉と又(て)を近づけた形。この形が基になり楷書の祭となった。楷書は、手の形が又の変形字となっている。
意味 まつる(祭る)。供物を供えて神をまつる。まつり(祭)。「祭日サイジツ」「祭典サイテン」「祭器サイキ」(祭りに使用する器具)「祭司サイシ」(祭りを司る者)
イメージ
供物の肉を供えて神を「まつる」(祭・際・察)
「形声字」(擦・蔡)
音の変化 サイ:祭・際・蔡 サツ:察・擦
まつる
際 サイ・きわ 阝部こざと jì
解字 「阝(神が降りるはしご)+祭(まつる)」 の会意形声。阝(こざと)は丘のほか、はしごの意味がある。神が降りるはしごの前に祭壇を置き、肉を供えてまつること。そこは神と人との相接するところで、天と地との境になる。また、そこで神とまじわる意となる。[字統]
意味 (1)さかい。きわ(際)。はて。「山際やまぎわ」「際限サイゲン」(最後のところ。きり)(2)まじわる。まじわり。「交際コウサイ」「国際コクサイ」(国と国とのまじわり。inter-national)(3)おり。とき。「際物きわもの」(ある時期だけ売り出す品物。ひな人形・鯉幟など)「間際まぎわ」(差し迫った際)
察 サツ・みる 宀部 chá
解字 「宀(建物)+祭(まつる)」 の会意形声。建物のなかで神をまつり、神の意志をよく見ておしはかること。また、よく見てあきらかにすること。
意味 (1)おしはかる。思いやる。「察(サッ)する」(推し量る)「察知サッチ」「拝察ハイサツ」(2)明らかにする。よくみる。みる(察る)「観察カンサツ」「診察シンサツ」「偵察テイサツ」(さぐりみる)「省察ショウサツ・セイサツ」(自分自身をかえりみる)
形声字
擦 サツ・する・すれる・こする 扌部 cā
解字 「扌(手)+察(サツ)」 の形声。明代の[字彙ジイ]は「音は察サツ。摩マ(こする)之(こ)の急也(なり)」と、急に手で「こする」意とする。
意味 する(擦る)。すれる(擦れる)。こする(擦る)。「摩擦マサツ」「擦過症サッカショウ」(すり傷)
蔡 サイ 艸部 cài
解字 「艸(草)+祭(サイ)」の形声。形はサイという名の草むらだが、実際はサイという名の国名や姓に使われる。発音を表す字に草冠を付けて国名や地名、外国語の音訳字とするのは漢字の得意技のひとつ。
意味 (1)くさむら。(2)中国周代の国名。今の河南省上蔡県一帯にあった。(3)姓のひとつ。「蔡倫サイリン」(後漢の人。樹皮・ぼろ布・漁網などから紙を製して献上した)「蔡英文サイエイブン 」(台湾の第7代女性総統。2016.5~2024.5)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 金文は「月(肉)+示(祭壇)+又(て)」の会意で、肉を示(祭壇)の上に又(て)で供える形。篆文は「示(祭壇)の上に肉と又(て)を近づけた形。この形が基になり楷書の祭となった。楷書は、手の形が又の変形字となっている。
意味 まつる(祭る)。供物を供えて神をまつる。まつり(祭)。「祭日サイジツ」「祭典サイテン」「祭器サイキ」(祭りに使用する器具)「祭司サイシ」(祭りを司る者)
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供物の肉を供えて神を「まつる」(祭・際・察)
「形声字」(擦・蔡)
音の変化 サイ:祭・際・蔡 サツ:察・擦
まつる
際 サイ・きわ 阝部こざと jì
解字 「阝(神が降りるはしご)+祭(まつる)」 の会意形声。阝(こざと)は丘のほか、はしごの意味がある。神が降りるはしごの前に祭壇を置き、肉を供えてまつること。そこは神と人との相接するところで、天と地との境になる。また、そこで神とまじわる意となる。[字統]
意味 (1)さかい。きわ(際)。はて。「山際やまぎわ」「際限サイゲン」(最後のところ。きり)(2)まじわる。まじわり。「交際コウサイ」「国際コクサイ」(国と国とのまじわり。inter-national)(3)おり。とき。「際物きわもの」(ある時期だけ売り出す品物。ひな人形・鯉幟など)「間際まぎわ」(差し迫った際)
察 サツ・みる 宀部 chá
解字 「宀(建物)+祭(まつる)」 の会意形声。建物のなかで神をまつり、神の意志をよく見ておしはかること。また、よく見てあきらかにすること。
意味 (1)おしはかる。思いやる。「察(サッ)する」(推し量る)「察知サッチ」「拝察ハイサツ」(2)明らかにする。よくみる。みる(察る)「観察カンサツ」「診察シンサツ」「偵察テイサツ」(さぐりみる)「省察ショウサツ・セイサツ」(自分自身をかえりみる)
形声字
擦 サツ・する・すれる・こする 扌部 cā
解字 「扌(手)+察(サツ)」 の形声。明代の[字彙ジイ]は「音は察サツ。摩マ(こする)之(こ)の急也(なり)」と、急に手で「こする」意とする。
意味 する(擦る)。すれる(擦れる)。こする(擦る)。「摩擦マサツ」「擦過症サッカショウ」(すり傷)
蔡 サイ 艸部 cài
解字 「艸(草)+祭(サイ)」の形声。形はサイという名の草むらだが、実際はサイという名の国名や姓に使われる。発音を表す字に草冠を付けて国名や地名、外国語の音訳字とするのは漢字の得意技のひとつ。
意味 (1)くさむら。(2)中国周代の国名。今の河南省上蔡県一帯にあった。(3)姓のひとつ。「蔡倫サイリン」(後漢の人。樹皮・ぼろ布・漁網などから紙を製して献上した)「蔡英文サイエイブン 」(台湾の第7代女性総統。2016.5~2024.5)
<紫色は常用漢字>
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