盾 ジュン・トン・たて 目部
解字 甲骨文は盾(たて)の形の象形。金文の一字に目の上におおいのある形のものが出現し、篆文の「おおい+十(集中させる)+目」 の形となり現代字につづく。十は「針」のように先を集中させる意味があり、盾は、おおいの後ろで目を集中させて敵に注意をはらう形の象形で、たてを意味する。
意味 (1)たて(盾)。矢・槍などを防ぎ、からだを隠す板状の武器。「矛盾ムジュン」(矛ほこと盾たて。つじつまがあわないこと) (2)自分の立場をまもること。「~を盾にする」「~に盾突く」(反抗する=楯突く)
イメージ
「たて」(盾・楯・循)
「たてにかくれる」(遁)
音の変化 ジュン:盾・楯・循 トン:遁
たて
楯 ジュン・たて 木部
解字 「木+盾(たて)」の会意形声。木製の盾。
意味 (1)たて(楯)。盾とも書く。弓矢・槍などを防ぐ武具。「楯突(たてつ)く」(はむかう) (2)記念・賞の杯。「優勝楯ユウショウたて」
循 ジュン・したがう・めぐる 彳部
解字 「彳(ゆく)+盾(たて)」の会意形声。軍隊が盾を持って行進すること。各地を行くので人心を安んじる・人々が従う意となる。また、巡ジュンに通じ、めぐる意もある。
意味 (1)安んじる。なでる。「循撫ジュンブ」(人心を安んじる) (2)したがう(循う)。「循例ジュンレイ」(前例に従う)「因循インジュン」(古い習慣に因より循う) (3)めぐる(循る)。「循環ジュンカン」(めぐり回る)「悪循環アクジュンカン」「循行ジュンコウ」(めぐり行く)
たてにかくれる
遁 トン・シュン・ジュン・のがれる 辶部
解字 「辶(ゆく)+盾(たてにかくれる)」の会意形声。盾にかくれるようにこっそり逃げること。常用漢字でないため、二点しんにょう。
意味 (1)のがれる(遁れる)。かくれる。「遁走トンソウ」(逃げ走る)「遁世トンセイ」(俗世間との交渉を断つ。仏門に入る)「隠遁イントン」(世間をのがれて隠れる) (2)しりごみする。あとずさりする。「遁巡シュンジュン」(=逡巡)
<紫色は常用漢字>
解字 甲骨文は盾(たて)の形の象形。金文の一字に目の上におおいのある形のものが出現し、篆文の「おおい+十(集中させる)+目」 の形となり現代字につづく。十は「針」のように先を集中させる意味があり、盾は、おおいの後ろで目を集中させて敵に注意をはらう形の象形で、たてを意味する。
意味 (1)たて(盾)。矢・槍などを防ぎ、からだを隠す板状の武器。「矛盾ムジュン」(矛ほこと盾たて。つじつまがあわないこと) (2)自分の立場をまもること。「~を盾にする」「~に盾突く」(反抗する=楯突く)
イメージ
「たて」(盾・楯・循)
「たてにかくれる」(遁)
音の変化 ジュン:盾・楯・循 トン:遁
たて
楯 ジュン・たて 木部
解字 「木+盾(たて)」の会意形声。木製の盾。
意味 (1)たて(楯)。盾とも書く。弓矢・槍などを防ぐ武具。「楯突(たてつ)く」(はむかう) (2)記念・賞の杯。「優勝楯ユウショウたて」
循 ジュン・したがう・めぐる 彳部
解字 「彳(ゆく)+盾(たて)」の会意形声。軍隊が盾を持って行進すること。各地を行くので人心を安んじる・人々が従う意となる。また、巡ジュンに通じ、めぐる意もある。
意味 (1)安んじる。なでる。「循撫ジュンブ」(人心を安んじる) (2)したがう(循う)。「循例ジュンレイ」(前例に従う)「因循インジュン」(古い習慣に因より循う) (3)めぐる(循る)。「循環ジュンカン」(めぐり回る)「悪循環アクジュンカン」「循行ジュンコウ」(めぐり行く)
たてにかくれる
遁 トン・シュン・ジュン・のがれる 辶部
解字 「辶(ゆく)+盾(たてにかくれる)」の会意形声。盾にかくれるようにこっそり逃げること。常用漢字でないため、二点しんにょう。
意味 (1)のがれる(遁れる)。かくれる。「遁走トンソウ」(逃げ走る)「遁世トンセイ」(俗世間との交渉を断つ。仏門に入る)「隠遁イントン」(世間をのがれて隠れる) (2)しりごみする。あとずさりする。「遁巡シュンジュン」(=逡巡)
<紫色は常用漢字>