脊 セキ・せ 月部にく
解字 篆文は、「背中の骨+月(からだ)」の会意。上部は、まっすぐタテに通る背骨と、そこから左右にでる肋骨(あばら骨)を描いた象形で、背中の骨格を表す。そこに月(からだ)のついた脊は、人や動物の背中、および背中の骨を表す。医学では、脊椎骨セキツイコツがつみ重なった背骨の意で使われる。現代字は「二+二+人+月」の形となった。
意味 (1)せ(脊)。せぼね。せなか。「脊柱セキチュウ」(背骨のひとつひとつが柱のようになっている骨格)「脊椎セキツイ」(脊柱を形成する一つ一つの骨)「脊髄セキズイ」(背骨の中を通っている神経組織)「脊梁セキリョウ」(①せぼね。せすじ。②馬の背筋の中央部)「脊梁山脈セキリョウサンミャク」(長く連なり左右を分ける山脈)
覚え方 に(二)に(二)ひと(人)つき(月)で、脊セキ
イメージ
「せぼね」(脊・瘠)
「せすじ」(鶺・蹐)
音の変化 セキ:脊・瘠・鶺・蹐
せぼね
瘠 セキ・やせる 疒部
解字 「疒(やまい)+脊(せぼね)」の会意形声。馬や牛などが病気になったように背骨がごつごつと目立つほどやせること。
意味 (1)やせる(瘠せる)。やせ細る。「瘠馬セキバ」 (2)やせた土地。地味が悪い。「瘠地セキチ」(やせた土地)
せすじ
鶺 セキ 鳥部
解字 「鳥(とり)+脊(せすじ)」の会意形声。背すじのきれいな鳥。
意味 鶺鴒セキレイに用いられる字。鶺鴒とは、水辺にすむ小鳥。背すじから続く長い尾を上下に振って歩く。
蹐 セキ 足部
解字 「足(あし)+脊(=脊梁。馬のせすじ)」の会意形声。馬の背すじのような左右に落ち込む所をびくびくしながら歩くこと。
意味 ぬきあし、さしあし。音をたてないように歩く。こきざみにそっと歩く。「跼天蹐地キョクテンセキチ」(天は高いのにかがんで歩き、地は厚いのにぬきあし、さしあしで歩くこと。ひどく恐れること。=跼蹐キョクセキ) ※跼キョクとは、かがむ・かがんで歩くこと。
<紫色は常用漢字>
解字 篆文は、「背中の骨+月(からだ)」の会意。上部は、まっすぐタテに通る背骨と、そこから左右にでる肋骨(あばら骨)を描いた象形で、背中の骨格を表す。そこに月(からだ)のついた脊は、人や動物の背中、および背中の骨を表す。医学では、脊椎骨セキツイコツがつみ重なった背骨の意で使われる。現代字は「二+二+人+月」の形となった。
意味 (1)せ(脊)。せぼね。せなか。「脊柱セキチュウ」(背骨のひとつひとつが柱のようになっている骨格)「脊椎セキツイ」(脊柱を形成する一つ一つの骨)「脊髄セキズイ」(背骨の中を通っている神経組織)「脊梁セキリョウ」(①せぼね。せすじ。②馬の背筋の中央部)「脊梁山脈セキリョウサンミャク」(長く連なり左右を分ける山脈)
覚え方 に(二)に(二)ひと(人)つき(月)で、脊セキ
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「せぼね」(脊・瘠)
「せすじ」(鶺・蹐)
音の変化 セキ:脊・瘠・鶺・蹐
せぼね
瘠 セキ・やせる 疒部
解字 「疒(やまい)+脊(せぼね)」の会意形声。馬や牛などが病気になったように背骨がごつごつと目立つほどやせること。
意味 (1)やせる(瘠せる)。やせ細る。「瘠馬セキバ」 (2)やせた土地。地味が悪い。「瘠地セキチ」(やせた土地)
せすじ
鶺 セキ 鳥部
解字 「鳥(とり)+脊(せすじ)」の会意形声。背すじのきれいな鳥。
意味 鶺鴒セキレイに用いられる字。鶺鴒とは、水辺にすむ小鳥。背すじから続く長い尾を上下に振って歩く。
蹐 セキ 足部
解字 「足(あし)+脊(=脊梁。馬のせすじ)」の会意形声。馬の背すじのような左右に落ち込む所をびくびくしながら歩くこと。
意味 ぬきあし、さしあし。音をたてないように歩く。こきざみにそっと歩く。「跼天蹐地キョクテンセキチ」(天は高いのにかがんで歩き、地は厚いのにぬきあし、さしあしで歩くこと。ひどく恐れること。=跼蹐キョクセキ) ※跼キョクとは、かがむ・かがんで歩くこと。
<紫色は常用漢字>