第8回漢字音符研究会のお知らせ
日 時 2018年5月12日(土)10時30分~12時
会 場 喫茶ほっとはあと 京都市中京区西大路御池北西角
地下鉄東西線「西大路御池」下車すぐ http://www.kyoto-hotheart.jp/cafe/shops/oike/
講 師 山本康喬氏 『漢字音符字典』著者・漢字教育士
テーマ 漢字を学ぶ順序はこれで良いのか
~小学校の学年別配当漢字の逆順現象を考える~
小学校の学年別配当漢字は、学習指導要領の付録「学年別漢字配当表」によって定められている。例えば小学1年では以下の80字が配当されている。
一 右 雨 円 王 音 下 火 花 貝 学 気 九 休 玉 金 空 月 犬 見 五 口 校 左 三 山 子 四 糸 字 耳 七 車 手 十 出 女 小 上 森 人 水 正 生 青 夕 石 赤 千 川 先 早 草 足 村 大 男 竹 中 虫 町 天 田 土 二 日 入 年 白 八 百 文 木 本 名 目 立 力 林 六
いずれも基本的な漢字ばかりだが気になるのは、赤色にした花カ・校コウ・村ソン・町チョウの4字である。これらの漢字の音符は、化カ・交コウ・寸スン・丁チョウで、これらも基本漢字だが、化は3年、交は2年、寸は6年、丁は3年に配当されている。特に花カ・校コウ・町チョウの発音は化カ・交コウ・丁チョウの発音そのものであり、これらの漢字はもっと早く教えたほうが、花・校・町の発音を覚えるのに役立つのではないか。
こうした漢字は学年別の「逆順配当」と呼ばれているが、さらに小学2年では、何カ(可カ:5年)・記キ(己キ:6年)・近キン(斤キン:中学)・紙シ(氏シ:4年)・室シツ(至シ:6年)・週シュウ(周シュウ:4年)・電デン(申シン:3年)・活カツ(舌カツ・ゼツ:2年[ゼツ])・点テン(占セン:中学)・線セン(泉セン:6年)・組ソ(且ソ:中学)・頭トウ(豆トウ:3年)・妹マイ(未ミ:4年)・友ユウ(又ユウ:中学)・野ヤ(予ヨ:3年)の15字ある(カッコ内は音符)。そして小学校6年間の逆順配当字の合計は実に79字になる。
逆順配当は部分的には多くの指導者が気付き、その問題であることを指摘していたが、初めてまとめて論じられたのは平成27年4月に発行された、明治書院刊の「日本語学」誌の臨時増刊号「漢字の指導法」においてであった。ただ、その存在の全貌を体系的に指摘したのは、平成28年8月に立命館大学主催の漢字教育士研修会において漢字教育士の山本康喬が音符による漢字分類の方法に基づきリストアップしたのが最初であり、79字もの逆順があることが明確になったのです。
今回の研究会では、小学校の逆順配当字の一覧を紹介したうえで、こうした現象をどう考えたら良いのか。字形の基本字は真っ先に教えるべきか。それとも良く使われる基本字を配当漢字にすべきか。また逆順配当になった漢字をどう教えたらよいか。これらについて考えます。小学校の先生方の参加を期待します。
参 加 費 300円(資料代を含む) ※飲み物は各自、別途注文してください。
参加申込 コピー資料作成の都合がありますので、事前に下記へお申し込みください。
メールでお申込の方
電話でのお申込みも可能です。 Tel. 072-627-0271(石沢)
日 時 2018年5月12日(土)10時30分~12時
会 場 喫茶ほっとはあと 京都市中京区西大路御池北西角
地下鉄東西線「西大路御池」下車すぐ http://www.kyoto-hotheart.jp/cafe/shops/oike/
講 師 山本康喬氏 『漢字音符字典』著者・漢字教育士
テーマ 漢字を学ぶ順序はこれで良いのか
~小学校の学年別配当漢字の逆順現象を考える~
小学校の学年別配当漢字は、学習指導要領の付録「学年別漢字配当表」によって定められている。例えば小学1年では以下の80字が配当されている。
一 右 雨 円 王 音 下 火 花 貝 学 気 九 休 玉 金 空 月 犬 見 五 口 校 左 三 山 子 四 糸 字 耳 七 車 手 十 出 女 小 上 森 人 水 正 生 青 夕 石 赤 千 川 先 早 草 足 村 大 男 竹 中 虫 町 天 田 土 二 日 入 年 白 八 百 文 木 本 名 目 立 力 林 六
いずれも基本的な漢字ばかりだが気になるのは、赤色にした花カ・校コウ・村ソン・町チョウの4字である。これらの漢字の音符は、化カ・交コウ・寸スン・丁チョウで、これらも基本漢字だが、化は3年、交は2年、寸は6年、丁は3年に配当されている。特に花カ・校コウ・町チョウの発音は化カ・交コウ・丁チョウの発音そのものであり、これらの漢字はもっと早く教えたほうが、花・校・町の発音を覚えるのに役立つのではないか。
こうした漢字は学年別の「逆順配当」と呼ばれているが、さらに小学2年では、何カ(可カ:5年)・記キ(己キ:6年)・近キン(斤キン:中学)・紙シ(氏シ:4年)・室シツ(至シ:6年)・週シュウ(周シュウ:4年)・電デン(申シン:3年)・活カツ(舌カツ・ゼツ:2年[ゼツ])・点テン(占セン:中学)・線セン(泉セン:6年)・組ソ(且ソ:中学)・頭トウ(豆トウ:3年)・妹マイ(未ミ:4年)・友ユウ(又ユウ:中学)・野ヤ(予ヨ:3年)の15字ある(カッコ内は音符)。そして小学校6年間の逆順配当字の合計は実に79字になる。
逆順配当は部分的には多くの指導者が気付き、その問題であることを指摘していたが、初めてまとめて論じられたのは平成27年4月に発行された、明治書院刊の「日本語学」誌の臨時増刊号「漢字の指導法」においてであった。ただ、その存在の全貌を体系的に指摘したのは、平成28年8月に立命館大学主催の漢字教育士研修会において漢字教育士の山本康喬が音符による漢字分類の方法に基づきリストアップしたのが最初であり、79字もの逆順があることが明確になったのです。
今回の研究会では、小学校の逆順配当字の一覧を紹介したうえで、こうした現象をどう考えたら良いのか。字形の基本字は真っ先に教えるべきか。それとも良く使われる基本字を配当漢字にすべきか。また逆順配当になった漢字をどう教えたらよいか。これらについて考えます。小学校の先生方の参加を期待します。
参 加 費 300円(資料代を含む) ※飲み物は各自、別途注文してください。
参加申込 コピー資料作成の都合がありますので、事前に下記へお申し込みください。
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電話でのお申込みも可能です。 Tel. 072-627-0271(石沢)