攸 ユウ・ユ 攴部
解字 金文は、「イ(人)+ 三つの点(水のたれるさま)+攴ボク(木の枝でたたく)」の会意。人の背中に水をかけ、手にもった枝葉でたたいて身を洗い清めること。篆文は、三つの点⇒タテの棒線に変化し、さらに現代字は、攴⇒攵に変化した攸になった。身を洗い清める意で、悠の原字。しかし、本来の意味は、悠と修が受け持つので、攸は、ここに・~のところ、などの助字として使われる。
意味 (1)ここに。 (2)ところ(所)。「往く攸(ところ)有り」 (3)ゆったりと。(悠)。「攸攸ユウユウ」(①はるかなさま。②のびやかなさま)
イメージ
「身を清める」(攸・悠・修・条・滌)
「枝・すじ(條)」(篠・脩・絛)
音の変化 ユウ:攸・悠 シュウ:修・脩 ショウ:篠 ジョウ:条・滌 トウ:絛
身をきよめる
悠 ユウ 心部
解字 「心(こころ)+攸(身を清める)」の会意形声。身を洗い清めた心の状態をいう。また、ゆったりしたさまから転じて、はるか・とおい意となる。
意味 (1)ゆったりしたさま。「悠然ユウゼン」「悠長ユウチョウ」「悠悠ユウユウ」 (2)はるか(悠か)。とおい。「悠久ユウキュウ」「悠遠ユウエン」
修 シュウ・シュ・おさめる・おさまる イ部
解字 「彡(かざり)+攸(身を清める)」の会意。身を清めてから、新らたに飾り(彡)を身につけること。身を清める行をおえて、新たなものを得ること。
意味 (1)おさめる(修める)。学んで身につける。「修学シュウガク」(学問を修め習う)「研修ケンシュウ」 (2)形をととのえる。「補修ホシュウ」「修理シュウリ」 (3)かざる。模様をつける。「修飾シュウショク」「修辞シュウジ」(言葉を飾り立てること) (4)梵語の音訳語。「阿修羅アシュラ」(天上の神々に戦いを挑む悪神)「修羅場シュラば」(はげしい戦闘の場)
条[條] ジョウ・えだ・すじ 木部
解字 旧字は條で、「木(き)+攸(枝葉でたたいて身を清める)」の会意形声。身を清めるため背中を洗うとき使う木の枝や葉を束ねたもの。北欧のサウナで束ねた白樺の枝葉で身体を叩いて血行を良くするが、これに近い。木の枝の意となる。さらに、細長い枝から、すじ・すじみち、へと意味が展開した。新字体は、旧字の條⇒条へと簡略化される。
意味 (1)えだ。木の枝。小枝。「柳条リュウジョウ」(柳の木の枝) (2)すじ(条)。すじみち。「条里ジョウリ」(里につけたすじ。土地の区画)「条理ジョウリ」(物事のすじみち。道理) (3)くだり。一つ一つの文。「条項ジョウコウ」「箇条カジョウ」 (4)長いものを数える語。「一条」
滌 ジョウ・テキ・デキ・あらう 氵部
解字 「氵(水)+條(身体を洗い清める枝葉)」の会意形声。水と枝葉を用いて体を洗うこと。
意味 (1)あらう。「洗滌センジョウ」(=洗浄) (2)よごれを洗いさる。「滌除テキジョ」(洗いそそぐ。洗いきよめる)
えだ・すじ(條)
篠 ショウ・しの 竹部
解字 「竹(たけ)+條(木の枝)」の会意形声。木の枝のような細い竹。
意味 しの竹。しの(篠)。細くて群がり生える竹。「篠竹しのだけ」「篠笛しのぶえ」
脩 シュウ・おさめる 月部にく
解字 「月(にく)+攸(=條。細く長いすじ)」の会意形声。ほした肉を細長くさいたもの。また、修シュウ(身をととのえる)に通じて用いる。
意味 (1)ほしじ。ほした肉。肉をほして細長く裂いたもの。「束脩ソクシュウ」(①束ねた干し肉。②初めて入門する時の師への礼物。転じて入学金) (2)ながい。「脩竹シュウチク」(長い竹)「脩久シュウキュウ」(ながく久しい) (3)おさめる(脩める)。(=修める)。姿をととのえる。ととのえる。(=修)「脩身シュウシン」(=修身)
絛 トウ・ジョウ 糸部
解字 「糸(ひも)+攸(=条。細く長いすじ)」の会意形声。細く長い紐の意。ジョウは慣用音。
意味 (1)細長く平らに編んだひも。さなだひも(真田紐)。さなだ(絛)。「絛虫ジョウチュウ」(さなだむし。扁平で長い寄生虫)「絛縄トウジョウ」(書札を束ねるひも)「絛辮トウベン」(くみひも) (2)[国]「馬絛バトウ」(鞍を結びつけるため馬の腹に締める腹帯)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 金文は、「イ(人)+ 三つの点(水のたれるさま)+攴ボク(木の枝でたたく)」の会意。人の背中に水をかけ、手にもった枝葉でたたいて身を洗い清めること。篆文は、三つの点⇒タテの棒線に変化し、さらに現代字は、攴⇒攵に変化した攸になった。身を洗い清める意で、悠の原字。しかし、本来の意味は、悠と修が受け持つので、攸は、ここに・~のところ、などの助字として使われる。
意味 (1)ここに。 (2)ところ(所)。「往く攸(ところ)有り」 (3)ゆったりと。(悠)。「攸攸ユウユウ」(①はるかなさま。②のびやかなさま)
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「身を清める」(攸・悠・修・条・滌)
「枝・すじ(條)」(篠・脩・絛)
音の変化 ユウ:攸・悠 シュウ:修・脩 ショウ:篠 ジョウ:条・滌 トウ:絛
身をきよめる
悠 ユウ 心部
解字 「心(こころ)+攸(身を清める)」の会意形声。身を洗い清めた心の状態をいう。また、ゆったりしたさまから転じて、はるか・とおい意となる。
意味 (1)ゆったりしたさま。「悠然ユウゼン」「悠長ユウチョウ」「悠悠ユウユウ」 (2)はるか(悠か)。とおい。「悠久ユウキュウ」「悠遠ユウエン」
修 シュウ・シュ・おさめる・おさまる イ部
解字 「彡(かざり)+攸(身を清める)」の会意。身を清めてから、新らたに飾り(彡)を身につけること。身を清める行をおえて、新たなものを得ること。
意味 (1)おさめる(修める)。学んで身につける。「修学シュウガク」(学問を修め習う)「研修ケンシュウ」 (2)形をととのえる。「補修ホシュウ」「修理シュウリ」 (3)かざる。模様をつける。「修飾シュウショク」「修辞シュウジ」(言葉を飾り立てること) (4)梵語の音訳語。「阿修羅アシュラ」(天上の神々に戦いを挑む悪神)「修羅場シュラば」(はげしい戦闘の場)
条[條] ジョウ・えだ・すじ 木部
解字 旧字は條で、「木(き)+攸(枝葉でたたいて身を清める)」の会意形声。身を清めるため背中を洗うとき使う木の枝や葉を束ねたもの。北欧のサウナで束ねた白樺の枝葉で身体を叩いて血行を良くするが、これに近い。木の枝の意となる。さらに、細長い枝から、すじ・すじみち、へと意味が展開した。新字体は、旧字の條⇒条へと簡略化される。
意味 (1)えだ。木の枝。小枝。「柳条リュウジョウ」(柳の木の枝) (2)すじ(条)。すじみち。「条里ジョウリ」(里につけたすじ。土地の区画)「条理ジョウリ」(物事のすじみち。道理) (3)くだり。一つ一つの文。「条項ジョウコウ」「箇条カジョウ」 (4)長いものを数える語。「一条」
滌 ジョウ・テキ・デキ・あらう 氵部
解字 「氵(水)+條(身体を洗い清める枝葉)」の会意形声。水と枝葉を用いて体を洗うこと。
意味 (1)あらう。「洗滌センジョウ」(=洗浄) (2)よごれを洗いさる。「滌除テキジョ」(洗いそそぐ。洗いきよめる)
えだ・すじ(條)
篠 ショウ・しの 竹部
解字 「竹(たけ)+條(木の枝)」の会意形声。木の枝のような細い竹。
意味 しの竹。しの(篠)。細くて群がり生える竹。「篠竹しのだけ」「篠笛しのぶえ」
脩 シュウ・おさめる 月部にく
解字 「月(にく)+攸(=條。細く長いすじ)」の会意形声。ほした肉を細長くさいたもの。また、修シュウ(身をととのえる)に通じて用いる。
意味 (1)ほしじ。ほした肉。肉をほして細長く裂いたもの。「束脩ソクシュウ」(①束ねた干し肉。②初めて入門する時の師への礼物。転じて入学金) (2)ながい。「脩竹シュウチク」(長い竹)「脩久シュウキュウ」(ながく久しい) (3)おさめる(脩める)。(=修める)。姿をととのえる。ととのえる。(=修)「脩身シュウシン」(=修身)
絛 トウ・ジョウ 糸部
解字 「糸(ひも)+攸(=条。細く長いすじ)」の会意形声。細く長い紐の意。ジョウは慣用音。
意味 (1)細長く平らに編んだひも。さなだひも(真田紐)。さなだ(絛)。「絛虫ジョウチュウ」(さなだむし。扁平で長い寄生虫)「絛縄トウジョウ」(書札を束ねるひも)「絛辮トウベン」(くみひも) (2)[国]「馬絛バトウ」(鞍を結びつけるため馬の腹に締める腹帯)
<紫色は常用漢字>
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