欮 ケツ 欠部

解字 「欠(口をあけて息を出す)+屰(ぎゃく)」の会意。口から出た息が逆にもどる形で、気が逆になること。
意味 気が逆になる。のぼせる。しゃっくり。
イメージ
「のぼせる」(欮・瘚)
「同音代替」(闕)
音の変化 ケツ:欮・瘚・闕
のぼせる
瘚 ケツ 疒部
解字 「疒(やまい)+欮(のぼせる)」の会意形声。気が逆になる症状。
意味 しゃっくり。また、気が逆上するために、のぼせや冷えをともなう症状。気逆病。
同音代替
闕 ケツ 門部
漢梁孝王陵の闕
解字 「門(もん)+欮(ケツ)」の形声。ケツは缺ケツ(かける)に通じ、城壁や垣が欠け、両側に高い楼閣のみがある門。陵墓などの入口に建てられた。のち、宮城の門外の両側に建つ楼閣もいう。
意味 (1)宮城門外の左右に建てられた望楼。「宮闕キュウケツ」「闕下ケッカ」(①天子の宮門のもと。②天子) (2)[缺ケツに通じ]欠ける。「闕字ケツジ」(文章中に天子の名を書くとき、敬意を表すため、そのすぐ上を一・ニ字空けて書くこと)「闕所ケッショ」(①領主の欠けた土地。②領地を没収する刑罰)「闕所改易ケッショカイエキ」(領地を没収し他の人に改める)
厥 ケツ <えぐる>
厥 ケツ 厂部

解字 「厂(がけ・きりたつ)+欮(ケツ)」の形声。ケツは夬ケツ・抉ケツ(刃物でえぐる)、また氒ケツ(丸刃の彫刻刀でほる)に通じ、両側がきりたつほど刃物で深くえぐること。
意味 (1)ほる。ほりおこす。 (2)まげる。くぼむ。ぬかずく。「厥角ケッカク」(地面にぬかずく礼) (3)(仮借の用法)その(厥の)。それ(厥れ)。「厥初ケツショ」(そのはじめ) (4)「突厥トッケツ」とは、トルコ族の一種。6~8世紀に中央アジアに大帝国を建てた。
イメージ 「えぐる・刃物」(厥・劂・蕨・獗・蹶)
音の変化 ケツ:厥・劂・蕨・獗・蹶
えぐる・刃物
劂 ケツ 刂部
解字 「刂(かたな)+厥(えぐる・刃物)」の会意形声。厥は、刃物でえぐる意。劂は刂(かたな)をつけて、その意味を確認した字。
意味 (1)彫刻用の曲がった小刀。「剞劂キケツ」(彫刻用の曲刀) (2)えぐる。えぐってほる。彫刻する。
蕨 ケツ・わらび 艸部
解字 「艸(草)+厥(=劂。彫刻刀でえぐる)」の会意形声。彫刻刀で板などをえぐったとき出る削りくずが丸くなり、ワラビの芽がでた形と似ていること。
意味 わらび(蕨)。早春にこぶし状に巻いた芽を出し食用とする草。「蕨粉わらびこ」(ワラビの根からとったデンプン)
獗 ケツ 犭部
解字 「犭(いぬ)+厥(刃物・えぐる)」の会意形声。人が刃物をもって暴れるさまを犬にたとえて言う。
意味 たけりくるう。「猖獗ショウケツ」(悪い者の勢いが盛んなこと)
蹶 ケツ・つまずく 足部
解字 「足(あし)+厥(えぐる)」の会意形声。えぐられた所に足を取られること。また、つまずいてのち、すばやく動くこと。
意味 (1)つまずく(蹶く)。たおれる。「蹶失ケッシツ」(つまずいて立ち位置を失う=つまずいてころぶ)「蹶躓ケツチ」(つまずく、つまずきたおれる。蹶も躓も、つまずく意) (2)(つまずいて)おどろく。はねる。とびあがる。「蹶然ケツゼン」(①驚くさま。あわてるさま。②動作の急なさま)「蹶起ケッキ」(はねおきる。ふるいたつ。奮起・決起する)

解字 「欠(口をあけて息を出す)+屰(ぎゃく)」の会意。口から出た息が逆にもどる形で、気が逆になること。
意味 気が逆になる。のぼせる。しゃっくり。
イメージ
「のぼせる」(欮・瘚)
「同音代替」(闕)
音の変化 ケツ:欮・瘚・闕
のぼせる
瘚 ケツ 疒部
解字 「疒(やまい)+欮(のぼせる)」の会意形声。気が逆になる症状。
意味 しゃっくり。また、気が逆上するために、のぼせや冷えをともなう症状。気逆病。
同音代替
闕 ケツ 門部

解字 「門(もん)+欮(ケツ)」の形声。ケツは缺ケツ(かける)に通じ、城壁や垣が欠け、両側に高い楼閣のみがある門。陵墓などの入口に建てられた。のち、宮城の門外の両側に建つ楼閣もいう。
意味 (1)宮城門外の左右に建てられた望楼。「宮闕キュウケツ」「闕下ケッカ」(①天子の宮門のもと。②天子) (2)[缺ケツに通じ]欠ける。「闕字ケツジ」(文章中に天子の名を書くとき、敬意を表すため、そのすぐ上を一・ニ字空けて書くこと)「闕所ケッショ」(①領主の欠けた土地。②領地を没収する刑罰)「闕所改易ケッショカイエキ」(領地を没収し他の人に改める)
厥 ケツ <えぐる>
厥 ケツ 厂部

解字 「厂(がけ・きりたつ)+欮(ケツ)」の形声。ケツは夬ケツ・抉ケツ(刃物でえぐる)、また氒ケツ(丸刃の彫刻刀でほる)に通じ、両側がきりたつほど刃物で深くえぐること。
意味 (1)ほる。ほりおこす。 (2)まげる。くぼむ。ぬかずく。「厥角ケッカク」(地面にぬかずく礼) (3)(仮借の用法)その(厥の)。それ(厥れ)。「厥初ケツショ」(そのはじめ) (4)「突厥トッケツ」とは、トルコ族の一種。6~8世紀に中央アジアに大帝国を建てた。
イメージ 「えぐる・刃物」(厥・劂・蕨・獗・蹶)
音の変化 ケツ:厥・劂・蕨・獗・蹶
えぐる・刃物
劂 ケツ 刂部
解字 「刂(かたな)+厥(えぐる・刃物)」の会意形声。厥は、刃物でえぐる意。劂は刂(かたな)をつけて、その意味を確認した字。
意味 (1)彫刻用の曲がった小刀。「剞劂キケツ」(彫刻用の曲刀) (2)えぐる。えぐってほる。彫刻する。
蕨 ケツ・わらび 艸部
解字 「艸(草)+厥(=劂。彫刻刀でえぐる)」の会意形声。彫刻刀で板などをえぐったとき出る削りくずが丸くなり、ワラビの芽がでた形と似ていること。
意味 わらび(蕨)。早春にこぶし状に巻いた芽を出し食用とする草。「蕨粉わらびこ」(ワラビの根からとったデンプン)
獗 ケツ 犭部
解字 「犭(いぬ)+厥(刃物・えぐる)」の会意形声。人が刃物をもって暴れるさまを犬にたとえて言う。
意味 たけりくるう。「猖獗ショウケツ」(悪い者の勢いが盛んなこと)
蹶 ケツ・つまずく 足部
解字 「足(あし)+厥(えぐる)」の会意形声。えぐられた所に足を取られること。また、つまずいてのち、すばやく動くこと。
意味 (1)つまずく(蹶く)。たおれる。「蹶失ケッシツ」(つまずいて立ち位置を失う=つまずいてころぶ)「蹶躓ケツチ」(つまずく、つまずきたおれる。蹶も躓も、つまずく意) (2)(つまずいて)おどろく。はねる。とびあがる。「蹶然ケツゼン」(①驚くさま。あわてるさま。②動作の急なさま)「蹶起ケッキ」(はねおきる。ふるいたつ。奮起・決起する)