朝 チョウ・あさ 月部
解字 甲骨文は、「艸(くさ)+日+月+艸」の会意。艸は日と月の上下に描かれている。草間に日が出てくるころ、なお月が見えている形で早朝の意。逆の夕暮れを表す甲骨文は「艸+日+艸」で表す。これは草間に日が沈もうとする形(音符「莫バク」を参照)。朝を表すためには夜明けの月を加える必要があった。金文は月の代わりに水の流れを描いているが、これは朝の海潮を表している。篆文は月が舟になった他、かなり乱れた書体になったが、現代字は「艸(上下に分かれる)+日+月」の形で、甲骨文字とほぼ同じである。
意味 (1)あさ(朝)。あした(朝)。「朝刊チョウカン」「早朝ソウチョウ」「朝凪あさなぎ」(朝に風がやむとき)「朝餐チョウサン」(朝食) (2)(朝日を迎えて政治を行なったことから)天子が政治をとる場所。その国。「朝廷チョウテイ」(君主が政治をおこなう所)「王朝オウチョウ」「朝野チョウヤ」(政府と民間)「朝威チョウイ」(朝廷の威光)
イメージ
「あさ」(朝・潮・廟)
「形声字」(嘲)
音の変化 チョウ:朝・潮・嘲 ビョウ:廟
あさ
潮 チョウ・しお・うしお 氵部
解字 「氵(水)+朝(あさ)」の会意形声。朝におきる海水の動きをいう。また、海水の満ち引きをいう。
※「ゆうしお」は汐セキと書く。
意味 しお(潮)。うしお(潮)。(1)海水の満ち引き。あさしお。「潮干しおひ」(潮がひくこと)「潮騒しおさい」(潮のさしてくる時の波の音)「潮汐チョウセキ」(海水の満ち引き)(2)海水の流れ。「潮流チョウリュウ」「潮音チョウオン」(海の波の音)(3)時の流れ。傾向。「思潮シチョウ」「風潮フウチョウ」
廟 ビョウ・たまや・みたまや 广部
解字 「广(たてもの)+朝(朝礼を行なう)」の会意。もと朝礼を行なう所で、そこが祖先の霊を祀る廟所であった。のち、祭政が分離して政治を行なう王宮の正殿の意ともなった。
意味 (1)みたまや(廟)。たまや(廟)。祖先の霊を祀る場所。「霊廟レイビョウ」「廟所ビョウショ」 (2)王宮の正殿。政治を行なう所。「廟議ビョウギ」(朝廷の評議)「廟堂ビョウドウ」(①みたまや。②王宮の政殿)
形声字
嘲 チョウ・あざける 口部
解字 「口(くち)+朝(チョウ)」の形声。チョウは調チョウに通じる。調は調和する意であるが、調和の状態が行き過ぎた、からかう・ふざける意がある(調笑=嘲笑)。嘲は、口からからかいやあざけりの言葉を発すること。
意味 あざける(嘲る)。からかう。ふざける。「嘲笑チョウショウ」「嘲弄チョウロウ」(あざけりなぶる)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨文は、「艸(くさ)+日+月+艸」の会意。艸は日と月の上下に描かれている。草間に日が出てくるころ、なお月が見えている形で早朝の意。逆の夕暮れを表す甲骨文は「艸+日+艸」で表す。これは草間に日が沈もうとする形(音符「莫バク」を参照)。朝を表すためには夜明けの月を加える必要があった。金文は月の代わりに水の流れを描いているが、これは朝の海潮を表している。篆文は月が舟になった他、かなり乱れた書体になったが、現代字は「艸(上下に分かれる)+日+月」の形で、甲骨文字とほぼ同じである。
意味 (1)あさ(朝)。あした(朝)。「朝刊チョウカン」「早朝ソウチョウ」「朝凪あさなぎ」(朝に風がやむとき)「朝餐チョウサン」(朝食) (2)(朝日を迎えて政治を行なったことから)天子が政治をとる場所。その国。「朝廷チョウテイ」(君主が政治をおこなう所)「王朝オウチョウ」「朝野チョウヤ」(政府と民間)「朝威チョウイ」(朝廷の威光)
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「あさ」(朝・潮・廟)
「形声字」(嘲)
音の変化 チョウ:朝・潮・嘲 ビョウ:廟
あさ
潮 チョウ・しお・うしお 氵部
解字 「氵(水)+朝(あさ)」の会意形声。朝におきる海水の動きをいう。また、海水の満ち引きをいう。
※「ゆうしお」は汐セキと書く。
意味 しお(潮)。うしお(潮)。(1)海水の満ち引き。あさしお。「潮干しおひ」(潮がひくこと)「潮騒しおさい」(潮のさしてくる時の波の音)「潮汐チョウセキ」(海水の満ち引き)(2)海水の流れ。「潮流チョウリュウ」「潮音チョウオン」(海の波の音)(3)時の流れ。傾向。「思潮シチョウ」「風潮フウチョウ」
廟 ビョウ・たまや・みたまや 广部
解字 「广(たてもの)+朝(朝礼を行なう)」の会意。もと朝礼を行なう所で、そこが祖先の霊を祀る廟所であった。のち、祭政が分離して政治を行なう王宮の正殿の意ともなった。
意味 (1)みたまや(廟)。たまや(廟)。祖先の霊を祀る場所。「霊廟レイビョウ」「廟所ビョウショ」 (2)王宮の正殿。政治を行なう所。「廟議ビョウギ」(朝廷の評議)「廟堂ビョウドウ」(①みたまや。②王宮の政殿)
形声字
嘲 チョウ・あざける 口部
解字 「口(くち)+朝(チョウ)」の形声。チョウは調チョウに通じる。調は調和する意であるが、調和の状態が行き過ぎた、からかう・ふざける意がある(調笑=嘲笑)。嘲は、口からからかいやあざけりの言葉を発すること。
意味 あざける(嘲る)。からかう。ふざける。「嘲笑チョウショウ」「嘲弄チョウロウ」(あざけりなぶる)
<紫色は常用漢字>
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