華 カ(クヮ)・ケ(クェ)・はな 艸部
解字 金文は中段に描かれた木から上に花がでている形に、発音をあらわす于クが下につく。篆文は上に草冠が追加され、もとの上中段の花と木の部分が一体化し、下に于が変化した亏クがつく。この字形を[説文解字]は、「榮(栄え)る也」とし、発音は戶瓜切(クヮ)とするが、これは于・亏クの発音が変化した音である。旧字に至り、艸冠⇒十十となり、下部に于の面影が残る。さらに新字体は旧字を簡略化した華になった。この字は説文解字が「榮える也」と言うごとく、単なる花(華)の意味にとどまらず様々な意味を持つ字となっている。
意味 (1)はな(華)。草木のはなの総称。「華道カドウ」「散華サンゲ」(仏の供養のため華を散布すること) (2)はなやか(華やか)。美しい。栄える。「栄華エイガ」「華美カビ」 (3)ひかり。かがやく。「光華コウカ」(ひかりかがやく) (4)さかえる。「栄華エイガ」(さかえる) (5)中国の自称。「中華チュウカ」「華夷カイ」(中華と文明のおよばない国)「華僑カキョウ」(中国人で国外に住む者) (6)地名。「華山カザン」(陝西省にある山。五岳のひとつ)(7)「華奢カシャ・キャシャ」とは、①カシャの発音。はなやかでぜいたく。②キャシャの発音。[国]姿がほっそりとして上品。作りが弱弱しく頑丈でない)
覚え方 くさ(艹)の下、よこ二(二)たて二( | | )よこ二(二)たてぼう( | )で華になる。 華の筆順はこちら
イメージ
「はな」(華)
意味(3)の「かがやく」(燁・曄)
「形声字」(嘩・譁・樺)
音の変化 カ:華・嘩・樺・譁 ヨウ:燁・曄
かがやく
燁 ヨウ・かがやく 火部
解字 「火(ひ)+華(かがやく)」の会意形声。火がかがやく意。
意味 かがやく(燁やく)。ひかる。「燁然ヨウゼン」(かがやくさま)「燁燁ヨウヨウ」(かがやくさま)「燁煜ヨウイク」(かがやくさま)
曄 ヨウ・かがやく 日部
解字 「日(太陽)+華(かがやく)」の会意形声。太陽がかがやく意。
意味 かがやく(曄やく)。「曄曄ヨウヨウ」(かがやいて盛んなさま)「曄然ヨウゼン」(かがやくさま)「曄煜ヨウイク」(かがやくさま)
形声字
嘩 カ・かまびすしい 口部
解字 「口(いう)+華(カ)」 の形声。口からカという声をだすこと。カッカッと声を出し、にぎやか・かまびすしい意となる。
意味 かまびすしい(嘩しい)。やかましい。「嘩笑カショウ」(にぎやかに話し笑う)「喧嘩ケンカ」(けんか)「嘩然カゼン」(がやがやとやかましいさま)
譁 カ・ゲ 言部
解字 「言(いう)+華(カ)」 の形声。[説文解字]は「讙カン(かまびす)しい也。言に从(したが)い華の聲(声)。発音はカ(呼瓜切)とする。嘩カと譁カは、同じ意味となる。
意味 かまびすしい(譁しい)。やかましい。「喧譁ケンカ」(=喧嘩)「譁笑カショウ」(=嘩笑)「譁然カゼン」(=嘩然)
樺 カ・かば 木部
解字 「木(き)+華(カ)」 の形声。中国・南北朝期の字書[玉篇]に「木皮は以って燭(ともしび)と為すべし」とあり、皮が燭の材料になる木である「かば・かんば」をいう。樹皮がよく燃えるので、焚きつけの着火材やともし火として使われる。
白樺(ラカッポ:「桜・樺・チェリーについて」より)
意味 かば(樺)。かんば(樺)。カバノキ科の落葉高木。材は家具材や家屋の内装に使われ、樹皮は容易に燃えるので、天然の着火材としても使われる。「白樺しらかば」(カバノキ科の落葉高木。樹皮は白く、紙状に剥げる)「樺燭カショク(=華燭)」(白樺の皮に蝋ロウを塗り込み、燭火(ともしび)にした事から)「華燭(樺燭)の典テン」(樺の皮を燃やし煌煌と輝く燭のもとで行われる祭典。ガス灯や電灯が普及するまで樺燭は最も明るい灯(あか)りのひとつだった。結婚式などを祝していう語)「樺巾カキン」(樺の樹皮でつくった頭巾)
<紫色は常用漢字>
解字 金文は中段に描かれた木から上に花がでている形に、発音をあらわす于クが下につく。篆文は上に草冠が追加され、もとの上中段の花と木の部分が一体化し、下に于が変化した亏クがつく。この字形を[説文解字]は、「榮(栄え)る也」とし、発音は戶瓜切(クヮ)とするが、これは于・亏クの発音が変化した音である。旧字に至り、艸冠⇒十十となり、下部に于の面影が残る。さらに新字体は旧字を簡略化した華になった。この字は説文解字が「榮える也」と言うごとく、単なる花(華)の意味にとどまらず様々な意味を持つ字となっている。
意味 (1)はな(華)。草木のはなの総称。「華道カドウ」「散華サンゲ」(仏の供養のため華を散布すること) (2)はなやか(華やか)。美しい。栄える。「栄華エイガ」「華美カビ」 (3)ひかり。かがやく。「光華コウカ」(ひかりかがやく) (4)さかえる。「栄華エイガ」(さかえる) (5)中国の自称。「中華チュウカ」「華夷カイ」(中華と文明のおよばない国)「華僑カキョウ」(中国人で国外に住む者) (6)地名。「華山カザン」(陝西省にある山。五岳のひとつ)(7)「華奢カシャ・キャシャ」とは、①カシャの発音。はなやかでぜいたく。②キャシャの発音。[国]姿がほっそりとして上品。作りが弱弱しく頑丈でない)
覚え方 くさ(艹)の下、よこ二(二)たて二( | | )よこ二(二)たてぼう( | )で華になる。 華の筆順はこちら
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「はな」(華)
意味(3)の「かがやく」(燁・曄)
「形声字」(嘩・譁・樺)
音の変化 カ:華・嘩・樺・譁 ヨウ:燁・曄
かがやく
燁 ヨウ・かがやく 火部
解字 「火(ひ)+華(かがやく)」の会意形声。火がかがやく意。
意味 かがやく(燁やく)。ひかる。「燁然ヨウゼン」(かがやくさま)「燁燁ヨウヨウ」(かがやくさま)「燁煜ヨウイク」(かがやくさま)
曄 ヨウ・かがやく 日部
解字 「日(太陽)+華(かがやく)」の会意形声。太陽がかがやく意。
意味 かがやく(曄やく)。「曄曄ヨウヨウ」(かがやいて盛んなさま)「曄然ヨウゼン」(かがやくさま)「曄煜ヨウイク」(かがやくさま)
形声字
嘩 カ・かまびすしい 口部
解字 「口(いう)+華(カ)」 の形声。口からカという声をだすこと。カッカッと声を出し、にぎやか・かまびすしい意となる。
意味 かまびすしい(嘩しい)。やかましい。「嘩笑カショウ」(にぎやかに話し笑う)「喧嘩ケンカ」(けんか)「嘩然カゼン」(がやがやとやかましいさま)
譁 カ・ゲ 言部
解字 「言(いう)+華(カ)」 の形声。[説文解字]は「讙カン(かまびす)しい也。言に从(したが)い華の聲(声)。発音はカ(呼瓜切)とする。嘩カと譁カは、同じ意味となる。
意味 かまびすしい(譁しい)。やかましい。「喧譁ケンカ」(=喧嘩)「譁笑カショウ」(=嘩笑)「譁然カゼン」(=嘩然)
樺 カ・かば 木部
解字 「木(き)+華(カ)」 の形声。中国・南北朝期の字書[玉篇]に「木皮は以って燭(ともしび)と為すべし」とあり、皮が燭の材料になる木である「かば・かんば」をいう。樹皮がよく燃えるので、焚きつけの着火材やともし火として使われる。
白樺(ラカッポ:「桜・樺・チェリーについて」より)
意味 かば(樺)。かんば(樺)。カバノキ科の落葉高木。材は家具材や家屋の内装に使われ、樹皮は容易に燃えるので、天然の着火材としても使われる。「白樺しらかば」(カバノキ科の落葉高木。樹皮は白く、紙状に剥げる)「樺燭カショク(=華燭)」(白樺の皮に蝋ロウを塗り込み、燭火(ともしび)にした事から)「華燭(樺燭)の典テン」(樺の皮を燃やし煌煌と輝く燭のもとで行われる祭典。ガス灯や電灯が普及するまで樺燭は最も明るい灯(あか)りのひとつだった。結婚式などを祝していう語)「樺巾カキン」(樺の樹皮でつくった頭巾)
<紫色は常用漢字>