大 ダイ・タイ・おおきい・おお・おおいに 大部
解字 手足を広げて大の字に立った人のすがたの象形。おおきい、おおい、すぐれた意となる。大は部首となる。
意味 (1)おおきい(大きい)。形や規模がおおきい。「大河タイガ」 (2)数や量が多い。「大群タイグン」「大量タイリョウ」 (3)おおいに(大いに)。ひじょうに。「大安タイアン」 (4)たいせつな。「大役タイヤク」 (5)すぐれた。「偉大イダイ」 (6)順序の最高位。「大将タイショウ」 (7)だいたい。「大意タイイ」 (8)尊称・敬称。「大兄タイケイ・おおあに」
参考 大ダイは、部首「大だい」になる。漢字の上や下に付き、また中に含まれ、人や大きい意などを表す。大部は常用漢字で17字あり、約14,600字を収録する『新漢語林』では、77字が収録されている。主な字は以下のとおり。
(1)人や大きい意を表すものに、太タイ・夭ヨウ・奄エン・奇キ・夾キョウ・奔ホン・奪ダツ・奮フン・天テン・契ケイ・奨ショウ・夫フ・央オウ、があり、(2)便宜的に含めているものに、奐カン・奥オク・奉ホウ・奏ソウがあるが、この大は両手が変化したもの。また、奈ナの大は木が変化した形である。
大部のうち、太タイ・奄エン・夭ヨウ・奇キ・夾キョウ・天テン・契ケイ・夫フ・央オウ・奐カン・奥オク・奉ホウ・奏ソウ・奈ナは音符になる。大部は音符の宝庫である。
太 タイ <はなはだ大きい>
太 タイ・タ・ふとい・ふとる 大部
解字 「大+ヽ」の指事文字。大にヽを加え、「非常に大きい」ことを表わす。また、はなはだしい意ともなる。日本では「ふとる」意でも使われる。
意味 (1)非常に大きい。はなはだしい。はなはだ。「太陽タイヨウ」「太陰タイイン」(月)「太刀タチ」(長い刀)「太古タイコ」(大昔) (2)大と泰とに通用する使い方。「太平タイヘイ(=泰平)」(世の中がやすらか)「太君タイクン(=大君)」(君主の敬称) (3)[国]ふとい(太い)。まわりが大きい。肥えている。「丸太まるタ」「骨太ほねぶと」
イメージ
「非常に大きい」(太・駄)
「非常におおい」(汰)
音の変化 タイ:太 タ:汰 ダ:駄
非常に大きい
駄 ダ・タ 馬部
解字 「馬(うま)+太(非常に大きい)」の会意形声。からだの大きい丈夫な馬。
意味 (1)荷を負う馬。「駄馬ダバ」 (2)牛馬に荷物をのせる。また、その荷物。「駄賃ダチン」「無駄ムダ」 (3)牛馬一頭にのせる荷物を数えることば。「三駄サンダ」 (4)[国]はきもの。「下駄ゲタ」「雪駄セッタ」
非常におおい
汰 タ・タイ・よなげる 氵部
解字 「氵(水)+太(非常におおい )」の会意形声。水をたっぷりと流すこと。また、水を流していらないものを流し去ること。転じて、贅沢をする・おごる意にもなる。
意味 (1)水で洗ってえらびわける。よなげる(汰げる)。すすぐ。「淘汰トウタ」(不用のものを除き去ること。淘も汰もより分ける意)「汰金タキン」(水で洗い流しながら砂金をとる) (2)おごる。ほこる。ぜいたくをする。「汰侈タイシ・タシ」(身分不相応におごること)
泰 タイ <水浴する>
泰 タイ・やすい 水部
解字 甲骨文は、人が水につかって体のよごれを落とし、ゆったりしているさまから、やすらかの意を表わす[大修館漢語新辞典]。篆文は「大(ひと)+両手+水」で、人が両手で体を洗ってもらい、すっきりしているさま。また、大ダイ・太タイに通じ、大きい、ひろい意を表す。現代字の上部は、大と両手を合わせて 「三+人」の形となった。
意味 (1)やすい(泰い)。やすらか。おだやか。おちついた。「泰平タイヘイ」(やすらかに治まる)「泰然タイゼン」(落ち着いたさま) (2)大きい。ひろい。「泰斗タイト」(その分野の権威者) (3)きわみ。「泰西タイセイ」(西の極みの国。西洋諸国)
覚え方 さん(三)にん(人)で、みず(水)を治めて泰平の世つくる
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 手足を広げて大の字に立った人のすがたの象形。おおきい、おおい、すぐれた意となる。大は部首となる。
意味 (1)おおきい(大きい)。形や規模がおおきい。「大河タイガ」 (2)数や量が多い。「大群タイグン」「大量タイリョウ」 (3)おおいに(大いに)。ひじょうに。「大安タイアン」 (4)たいせつな。「大役タイヤク」 (5)すぐれた。「偉大イダイ」 (6)順序の最高位。「大将タイショウ」 (7)だいたい。「大意タイイ」 (8)尊称・敬称。「大兄タイケイ・おおあに」
参考 大ダイは、部首「大だい」になる。漢字の上や下に付き、また中に含まれ、人や大きい意などを表す。大部は常用漢字で17字あり、約14,600字を収録する『新漢語林』では、77字が収録されている。主な字は以下のとおり。
(1)人や大きい意を表すものに、太タイ・夭ヨウ・奄エン・奇キ・夾キョウ・奔ホン・奪ダツ・奮フン・天テン・契ケイ・奨ショウ・夫フ・央オウ、があり、(2)便宜的に含めているものに、奐カン・奥オク・奉ホウ・奏ソウがあるが、この大は両手が変化したもの。また、奈ナの大は木が変化した形である。
大部のうち、太タイ・奄エン・夭ヨウ・奇キ・夾キョウ・天テン・契ケイ・夫フ・央オウ・奐カン・奥オク・奉ホウ・奏ソウ・奈ナは音符になる。大部は音符の宝庫である。
太 タイ <はなはだ大きい>
太 タイ・タ・ふとい・ふとる 大部
解字 「大+ヽ」の指事文字。大にヽを加え、「非常に大きい」ことを表わす。また、はなはだしい意ともなる。日本では「ふとる」意でも使われる。
意味 (1)非常に大きい。はなはだしい。はなはだ。「太陽タイヨウ」「太陰タイイン」(月)「太刀タチ」(長い刀)「太古タイコ」(大昔) (2)大と泰とに通用する使い方。「太平タイヘイ(=泰平)」(世の中がやすらか)「太君タイクン(=大君)」(君主の敬称) (3)[国]ふとい(太い)。まわりが大きい。肥えている。「丸太まるタ」「骨太ほねぶと」
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「非常に大きい」(太・駄)
「非常におおい」(汰)
音の変化 タイ:太 タ:汰 ダ:駄
非常に大きい
駄 ダ・タ 馬部
解字 「馬(うま)+太(非常に大きい)」の会意形声。からだの大きい丈夫な馬。
意味 (1)荷を負う馬。「駄馬ダバ」 (2)牛馬に荷物をのせる。また、その荷物。「駄賃ダチン」「無駄ムダ」 (3)牛馬一頭にのせる荷物を数えることば。「三駄サンダ」 (4)[国]はきもの。「下駄ゲタ」「雪駄セッタ」
非常におおい
汰 タ・タイ・よなげる 氵部
解字 「氵(水)+太(非常におおい )」の会意形声。水をたっぷりと流すこと。また、水を流していらないものを流し去ること。転じて、贅沢をする・おごる意にもなる。
意味 (1)水で洗ってえらびわける。よなげる(汰げる)。すすぐ。「淘汰トウタ」(不用のものを除き去ること。淘も汰もより分ける意)「汰金タキン」(水で洗い流しながら砂金をとる) (2)おごる。ほこる。ぜいたくをする。「汰侈タイシ・タシ」(身分不相応におごること)
泰 タイ <水浴する>
泰 タイ・やすい 水部
解字 甲骨文は、人が水につかって体のよごれを落とし、ゆったりしているさまから、やすらかの意を表わす[大修館漢語新辞典]。篆文は「大(ひと)+両手+水」で、人が両手で体を洗ってもらい、すっきりしているさま。また、大ダイ・太タイに通じ、大きい、ひろい意を表す。現代字の上部は、大と両手を合わせて 「三+人」の形となった。
意味 (1)やすい(泰い)。やすらか。おだやか。おちついた。「泰平タイヘイ」(やすらかに治まる)「泰然タイゼン」(落ち着いたさま) (2)大きい。ひろい。「泰斗タイト」(その分野の権威者) (3)きわみ。「泰西タイセイ」(西の極みの国。西洋諸国)
覚え方 さん(三)にん(人)で、みず(水)を治めて泰平の世つくる
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。