畀 ヒ 田部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/69/820ee71045fc62b431a73a7d0d47d791.jpg)
解字 金文は先に大きな矢じりのついた矢の形で、かぶら矢、また矢じりを表す。現代字は上部が田に、下部が丌からなる畀となった。あたえる・たまう意となるのは、儀式などの場で、矢じりをあたえることからと思われる。
意味 あたえる。たまう。「畀予ヒヨ」(あたえる。畀も予も、あたえる意)
イメージ
「あたえる」(畀)
「かぶら矢・矢じり」(痹)
「形声字」 (鼻・嚊・嬶)
音の変化 ヒ:畀・痹・嚊 ビ:鼻 かかあ:嬶
かぶら矢・矢じり
痹 ヒ 疒部
解字 「疒(やまい)+畀(矢じり)」の会意形声。畀はここでは毒矢の矢じり。痹は、毒矢に当たり身体の感覚がなくなること。現在は、同音の卑ヒを用いた痺が通用する。
意味 しびれる(痹れる)。(=痺れる)。「痲痹マヒ」(痲も痹も、しびれる意。=麻痺。痲痺)
形声字
鼻 ビ・ヒ・はな 鼻部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/20/ca5e36357776c71da0fb71aca6c0aebd.jpg)
解字 旧字は、「自(はな)+畀(ヒ)」の形声。自ジは、もともと鼻の象形で「はな」の意。「はな」の発音であるヒ(畀)をつけて鼻を表した。しかし、もともと鼻の意であった自の発音はジ・シである。これがなぜヒの発音になったのか。はっきりしないが、ヒの音は鼻息の音を表しているとされる。
新字体は、畀の丌⇒廾に変化した鼻。日本語の「はな」は、端(はな。先端)から来ている。漢字でも同じく先端の意から「はじめ」の意がある。
意味 (1)はな(鼻)。「鼻息はないき」「鼻孔ビコウ」(鼻のあな) (2)はじめ。「鼻祖ビソ」(始祖。元祖)
嚊 ヒ 口部
解字 「口(くち)+鼻の旧字」」の会意形声。口から鼻の息がでること。
意味 (1)はないき。(2)[国]かかあ。(=嬶)。
嬶 <国字> かかあ 女部
解字 「女(おんな)+鼻の旧字(=嚊の略体)」の会意。この字で鼻は、嚊ヒ(はないき)の略体。嬶かかあは、鼻息のあらい女の意で、妻をたわむれ親しんでよぶ呼称。
意味 かかあ(嬶)。かか。自分の妻をたわむれ親しんで呼ぶ呼称。「嬶天下かかあデンカ」(妻が夫より権力をもち、いばっていること。⇔亭主関白)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
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解字 金文は先に大きな矢じりのついた矢の形で、かぶら矢、また矢じりを表す。現代字は上部が田に、下部が丌からなる畀となった。あたえる・たまう意となるのは、儀式などの場で、矢じりをあたえることからと思われる。
意味 あたえる。たまう。「畀予ヒヨ」(あたえる。畀も予も、あたえる意)
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「あたえる」(畀)
「かぶら矢・矢じり」(痹)
「形声字」 (鼻・嚊・嬶)
音の変化 ヒ:畀・痹・嚊 ビ:鼻 かかあ:嬶
かぶら矢・矢じり
痹 ヒ 疒部
解字 「疒(やまい)+畀(矢じり)」の会意形声。畀はここでは毒矢の矢じり。痹は、毒矢に当たり身体の感覚がなくなること。現在は、同音の卑ヒを用いた痺が通用する。
意味 しびれる(痹れる)。(=痺れる)。「痲痹マヒ」(痲も痹も、しびれる意。=麻痺。痲痺)
形声字
鼻 ビ・ヒ・はな 鼻部
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解字 旧字は、「自(はな)+畀(ヒ)」の形声。自ジは、もともと鼻の象形で「はな」の意。「はな」の発音であるヒ(畀)をつけて鼻を表した。しかし、もともと鼻の意であった自の発音はジ・シである。これがなぜヒの発音になったのか。はっきりしないが、ヒの音は鼻息の音を表しているとされる。
新字体は、畀の丌⇒廾に変化した鼻。日本語の「はな」は、端(はな。先端)から来ている。漢字でも同じく先端の意から「はじめ」の意がある。
意味 (1)はな(鼻)。「鼻息はないき」「鼻孔ビコウ」(鼻のあな) (2)はじめ。「鼻祖ビソ」(始祖。元祖)
嚊 ヒ 口部
解字 「口(くち)+鼻の旧字」」の会意形声。口から鼻の息がでること。
意味 (1)はないき。(2)[国]かかあ。(=嬶)。
嬶 <国字> かかあ 女部
解字 「女(おんな)+鼻の旧字(=嚊の略体)」の会意。この字で鼻は、嚊ヒ(はないき)の略体。嬶かかあは、鼻息のあらい女の意で、妻をたわむれ親しんでよぶ呼称。
意味 かかあ(嬶)。かか。自分の妻をたわむれ親しんで呼ぶ呼称。「嬶天下かかあデンカ」(妻が夫より権力をもち、いばっていること。⇔亭主関白)
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