毎日新聞 2010年11月4日 1時44分
サハリン先住民族ウィルタやサハリンアイヌの文化を紹介する北海道網走市の北方少数民族資料館「ジャッカ・ドフニ」が施設の老朽化などを理由に、10月末に閉館していたことが分かった。
ウィルタは第二次大戦中は日本軍に徴兵され、戦後は「オホーツク海の流氷が見える」との理由から稚内、紋別、網走地方に一部が移り住んだ。同館は故ダーヒンニェニ・ゲンダーヌ(日本名、北川源太郎)さん(84年死去)が中心となり全国から募金約700万円を集め、1978年8月に開館した。
ジャッカ・ドフニはウィルタ語で「大切なものを収める家」を意味し、生活用品中心に約400点の資料が展示されていた。
閉館は、運営するウィルタ協会(本部・網走市)が10月30日に開いた総会で決めた。今後は展示資料を国内の関連団体・施設に寄贈する方針。田中了代表は「従軍した少数民族の軍人恩給など戦後問題は解決していない。資料館は閉館しても、サハリンとの文化交流を含め、今後も活動は続けていく」と話している。【渡部宏人】
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20101104hog00m040005000c.html
サハリン先住民族ウィルタやサハリンアイヌの文化を紹介する北海道網走市の北方少数民族資料館「ジャッカ・ドフニ」が施設の老朽化などを理由に、10月末に閉館していたことが分かった。
ウィルタは第二次大戦中は日本軍に徴兵され、戦後は「オホーツク海の流氷が見える」との理由から稚内、紋別、網走地方に一部が移り住んだ。同館は故ダーヒンニェニ・ゲンダーヌ(日本名、北川源太郎)さん(84年死去)が中心となり全国から募金約700万円を集め、1978年8月に開館した。
ジャッカ・ドフニはウィルタ語で「大切なものを収める家」を意味し、生活用品中心に約400点の資料が展示されていた。
閉館は、運営するウィルタ協会(本部・網走市)が10月30日に開いた総会で決めた。今後は展示資料を国内の関連団体・施設に寄贈する方針。田中了代表は「従軍した少数民族の軍人恩給など戦後問題は解決していない。資料館は閉館しても、サハリンとの文化交流を含め、今後も活動は続けていく」と話している。【渡部宏人】
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20101104hog00m040005000c.html