先住民族関連ニュース

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豪、先住民地位向上へ国民投票 憲法で「特別な地位」

2010-11-09 | 先住民族関連
【共同通信2010/11/08 21:43】
 【シドニー共同】オーストラリア政府は8日、アボリジニなど先住民の「特別な地位」を憲法で認めるかどうかを問う国民投票を実施する計画を明らかにした。詳細は今後協議するとしているが、雇用面などで先住民の待遇改善につながる形での憲法改正を目指し、現政権の残る任期である3年以内の実施を予定している。
 同国ではラッド首相当時の2008年、白人社会への同化を目的にアボリジニの親子を隔離した過去の政策に対し、同国議会が公式に謝罪する決議を採択。政府は憲法改正を、非先住民との信頼醸成に向けた「次の段階」と位置付けている。
 アボリジニのほか、北部トレス海峡の島しょ民も対象。先住民の指導者や与野党の国会議員を含む委員会を設置、改正の在り方について協議し、来年12月までに政府に報告書を提出する。
 アボリジニの人口は国全体の1~2%にすぎないが、病気になる割合や失業率が高く、白人社会との生活環境の格差が問題になっている。
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110801000833.html

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美術品か遺体か

2010-11-09 | 先住民族関連
(読売新聞2010年11月8日 )
シンガポール支局 岡崎哲
 ニュージーランド政府は、欧米などの博物館や美術館に、入れ墨が施された先住民マオリの戦士の干し首「トイ・モコ」を返還するよう呼びかけている。欧米では「美術品」として珍重されてきたが、マオリにとっては「先祖の遺体の一部」。所蔵する博物館の多くは返還に消極的で、マオリの人々は心を痛めている。
 「トイ・モコは商品ではない。美術品として扱われるのは、人道に反する」。ニュージーランドの首都ウェリントンにある国立博物館「テ・パパ」を訪れた際、マオリ系の男性職員はそうため息を漏らした。
 マオリは顔を含む全身に入れ墨を施す習慣があり、英国の植民地になる以前は、部族同士の戦闘があると、敗北した相手の頭部をはねて干し首にしていた。とりわけ精巧な入れ墨が彫られた頭部は17世紀以降、欧州系移民の間で美術品として商取引の対象となった。干し首を輸出する目的で殺される例すら後を絶たなかったそうだ。
 返還交渉は「欧米の博物館側が自発的に返還することを促すために、あえて積極的な広報を控えてきた」(テ・パパの担当者)。だが、最近、欧米で干し首を返還すべきか否かを巡って議論が活発になってきた。
 きっかけは2007年、フランス北部ルーアンの市議会が市内で保管された干し首返還を議決したことに、仏文化省が待ったをかけたことだった。仏政府が慎重になったのは「ルーブル美術館が所蔵するエジプトのミイラなど、旧植民地から集めた他の展示品への波及を恐れたため」(ニュージーランド政府筋)といわれる。
 だが、仏国民議会(下院)は今年5月、干し首の返還を可能にする法案をほぼ全会一致で可決した。「美術品でなく、神聖に取り扱われるべきものもある」(法案を提出した下院議員)といった考えが広がったためだ。
 ニュージーランド芸術文化遺産省は「マオリの文化や精神の重要性を理解してくれた」と歓迎。頓挫していた仏国内の博物館との返還交渉を再開した。来年末までに干し首約20人分の返還を目指している。
 入れ墨で埋め尽くされた頭部は「身分証明そのもの」(マオリ族の男性)。部位やデザインから名前や所属部族、職業、地位などを割り出したり、子孫との血縁を証明したりすることも可能だ。ニュージーランドの国立博物館は、返還されれば、展示せずに出身地を調べて子孫に戻す方針だ。
 ただ、無償返還は容易ではない。返還を進めてきたマオリ党のタリアナ・トゥリア共同代表は、「1体6万ニュージーランド・ドル(約386万円)での買い取りを求めてきた美術
館もある」と打ち明けた。
 ニュージーランドは1950年代に返還運動を開始。これまでに米英やドイツ、オーストラリアなどから計約200人分が返還された。だが、今なお数百体以上が未返還とされる。交渉のテーブルについていない博物館すらあるという。
 人体の一部を含む所蔵品は、入手に至る経緯や展示すること自体が妥当かどうかなど、慎重に検討する必要がある。トイ・モコにはそう考えさせられた。
http://www.yomiuri.co.jp/column/world/20101108-OYT8T00339.htm?from=navlc

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政府、アイヌ政策室道分室を開設 共生空間検討を支援

2010-11-09 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 11/08 17:56)
 政府は8日、内閣官房アイヌ169件総合政策室(東京)の北海道分室を、札幌市北区の札幌第一合同庁舎内に設置した。政府のアイヌ政策推進会議(座長・仙谷由人内閣官房長官)が整備を検討するアイヌ文化体験施設「民族共生の象徴となる空間」の候補地決定や具体像づくりで、東京の本室と道内の関係機関との連絡、調整役を担う。
 「共生空間」については、同会議が今年1月に初会合を開き、3月に施設内容を検討する作業部会を設置した。
 候補地には、北海道アイヌ169件協会が推薦する苫小牧市と胆振管内白老町などが挙げられており、北海道分室は来春の最終報告に盛り込む予定の共生空間の候補地決定や具体像の検討作業にも携わる。
 同日、札幌第一合同庁舎内で開設式が行われた。初代室長は対馬一修・開発局事業振興部調整官が兼務し、常駐職員2人を含め、6人体制となる。
 対馬室長は「重要な政策課題である共生空間の検討作業をしっかりサポートしていきたい」と話している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/259132.html

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【白老】季節の祈り アイヌ民族博物館

2010-11-09 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2010年 11/8)
 白老町のアイヌ民族博物館で6日、豊作と人々の健康を祈る儀式「コタンノミ」(集落の祈り)が行われた。
 アイヌの季節感は夏と冬といわれ、この2つの季節の初めにコタンノミが行われてきた。
 儀式に、博物館職員と目時廣行副町長ら約40人が出席。チセ(家屋)のいろりを囲み、病気の神様が嫌うとされる酒かすを全員で食べ、火の神・家の守り神・祭壇の守り神に、アイヌ語で祈りをささげた。
 コタンノミは一般にも公開され、訪れた観光客が興味深そうに見入っていた。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10110804.html

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アイヌ政策で国が北海道分室

2010-11-09 | アイヌ民族関連
(読売新聞 2010年11月8日 )
 内閣官房アイヌ総合政策室は8日、国と北海道内の関係機関・団体との連携強化を目的にした「北海道分室」を、札幌第1合同庁舎8階(札幌市北区)に開設した。アイヌ政策推進会議(座長・仙谷官房長官)が作業部会を設けて検討している、アイヌ民族の文化伝承や交流、慰霊などの場所として道内に整備する「民族共生の象徴となる空間(象徴空間)」の具体化に向けた調査や、連絡調整が主な役割となる。
 職員は6人体制(常駐は2人)で、国土交通省北海道開発局の職員に兼務発令する。
 この日の開所式には、小川勝也・首相補佐官や、加藤忠・北海道アイヌ協会理事長らが出席。分室前に、仙谷座長が揮毫(きごう)した木製看板が掛けられた。小川補佐官は「持てる能力を遺憾なく発揮してほしい」と職員に訓示した。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20101108-OYT8T00697.htm

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帯広カムイトウウポポ保存会伝承 歌と踊り 小5社会科の電子教科書に

2010-11-09 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 11/08 13:55)
 【帯広】帯広カムイトウウポポ保存会(酒井奈々子会長)が伝承する十勝のアイヌ民族の歌と踊りが、来年度から使用される小学5年生の社会科のデジタル教科書に掲載されることになり、7日、帯広市生活館隣の公園で歌や踊りの収録が行われた。
(鈴木陽子)
 東京書籍(東京)が来春発行する教科書で、教室の黒板の代わりに設置した大画面に教科書のページを映し出し、動画や音声を流す。従来の紙の教科書も併用する。
 十勝のアイヌ民族の伝統文化を約6分間映像で流す中で、同保存会の歌や踊りを紹介する。
 この日は東京のドキュメンタリー制作会社の担当者が撮影に訪れ、民族衣装を身に着けた同保存会のメンバー12人が、農作物に大きな被害をもたらしたバッタの踊りを再現した「バッタキウポポ」、男性2人による「ク・リムセ」(弓の舞)などを披露した。
 酒井会長は「アイヌ民族の伝統文化を少しでも多くの子供たちに知ってもらう良い機会」と話していた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/259111.html

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アイヌ政策、北海道分室を開設=「共生」施設の候補地など検討へ-政府

2010-11-09 | アイヌ民族関連
(時事ドットコム 2010/11/08-11:11)
 政府は8日午前、内閣官房アイヌ総合政策室の北海道分室を札幌市内に開設した。北海道庁や北海道アイヌ協会など、関係機関・団体との連携強化が狙い。開設式に出席した小川勝也首相補佐官は「アイヌの人々が誇りを持って積極的に生きることができるような豊かな共生社会を目指す上で、アイヌ政策の推進は重要だ」と強調した。
 政府は現在、「アイヌ政策推進会議」(座長・仙谷由人官房長官)の作業部会で、(1)アイヌの文化・歴史に関する教育・研究・展示の施設(2)大学などに保管されている遺骨の慰霊が可能となる施設-を含む「民族共生の象徴となる空間」を、公園などとして整備する方向で検討している。同分室は当初6人体制でスタートし、候補地の在り方や選定に関する検討を支援する。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010110800257

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